働く女性を増やそうという政府の思惑や、子供がいる女性自身が持つ「働きたい」という意欲は十分ありますが、いざ働こうとしても、「なかなか就職先が見つからない」、「子供が病気がちになってすぐに仕事を辞めてしまった」など、まだまだママが働くことに関しては、ハードルが高いものです。
そこで、今注目されているのが起業。子供がいる女性でも、自分のスキルを活かして自分で仕事を作り出すことができるのです。でも、「そんなのわたしには無理!」と思われている人も多いのではないでしょうか?
目次
ママ起業ってどんなものがある?
自宅サロンの開業
たとえば、「通信講座でネイルの勉強をして、自宅の一室を使ってネイルサロンを開業する」という方法があります。新たにテナント料がかかるわけではありませんから、売り上げが少なくてもプラスを出しやすいのが魅力です。
自宅で開業できるお仕事としては、他にもアロママッサージや整体、メイクアップ講座などの美容系は人気です。また、お料理教室やパン教室、テーブルコーディネート講座など、家事に関するものも人気です。
オンラインショップ、ネットオークション
自分が作った作品をネットオークションに出品してみたところ売れ行きが良くて、それで生計が立てられるようになった、という女性もいます。ビーズアクセサリーやレジンアート、洋服やバッグなどなど、もともと趣味で作っていたものが商品になったりもします。
デザイナーやイラストレーター
もともとそういったお仕事をされていた方が、個人で仕事を受注して収入を得られる「クラウドソーシング」が普及してきています。たとえば、会社の広告デザインを発注したい場合、従来ならデザイン事務所に依頼していたものですが、クラウドソーシングを介して個人に発注すれば、プロのデザインを割安で依頼できるというメリットがあるため人気が出てきています。
また、「プロ並みじゃなくていいから商品を紹介する記事を書いて欲しい」など、こちらがプロ並みのスキルを持っていなくてもできる仕事もありますよ。
ママ起業のメリット
労働時間・休日は自分で決められる
自分で仕事を作るということは、自分で何もかも決められるということです。たとえば自宅サロンを経営していても、「この日は子供の保育園行事があるから休みにしよう」などと決めることができます。
子供が熱を出しても平気!?
自宅サロンだと難しいですが、自分で作った作品を販売したり、デザイナーなどのお仕事であれば、子供が保育園や学校をお休みしていても、子供の面倒を見ながら仕事をすることも可能です。また、保育園に子供を預けていなくても、仕事はできます。
通勤時間の節約
ママ起業でも、オフィスを借りる場合は通勤の必要がありますが、自宅開業の場合は通勤というものがありません。働ける時間が限られているママにとっては、通勤時間ももったいないです。往復1時間かけて通勤するのに比べると、ママ起業だとその1時間で家事をしたり、仕事を進めたりと時間の有効活用が可能になります。
もちろん、ママ起業は簡単にできるものではありません。開業自体は簡単にできますが、コンスタントに収入を得られるようになるまでには、何か月も時間がかかることもあります。
また、「年収700万!」なんて高収入を稼ぎ出す人はほんの一部で、それだけ高収入を稼ごうと思えばやはりある程度自分の時間や家事の時間を犠牲にすることにもなります。まずは、「お小遣い稼ぎ」や「パート程度の収入」を目指して起業するのが、もっともストレスなく始められると思います。
専門的なスキルを持っていなくても、通信講座などでスキルを取得できる分野もありますから、今すぐ外で働くことが難しいという方は、「起業」という働き方も考えてみてはいかがでしょうか?(執筆者:吉見 夏実)