新年を気持ちよく迎えるために、また、さんざん散らかった部屋をいい加減なんとかするために、大掃除＆片づけに取り組もうと思っている人も多いと思います。
最近は片づけブームもあり、持ち物を減らすことによってすっきり暮らそうと考える人も増えているようです。モノを減らすことによって自分が本当に必要なものだけを持つという暮らしを実現でき、その結果無駄な買い物もしなくなるので、お金も貯まりやすくなると言われていますよね。
でも、持ち物を減らす際の「減らし方」を間違えると、いつまで経っても貯め体質にはなれません。むしろ、お金が出ていく一方になってしまう人もいるんです。
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「捨て魔」になっていませんか？
片付けに目覚めることはとても素晴らしいことではありますが、そのときに気を付けたいのは、「とにかく何かを捨てたい!!」という衝動に襲われてしまう「捨て魔」になってしまうことです。
捨て魔とは、なんでもかんでも捨ててしまう人。たしかに、モノを捨てることで快感を得ることはできます。しかし、必要なモノや大切なモノまで捨ててしまうと、後には何も残りません。
ただ「捨てたい」という衝動にしたがって片づけを進めてしまうと、何が自分にとって必要なものなのかも分からないままなので、またムダなものを買ってしまい、モノが増え、また捨てる……というもっとも無駄な行動パターンをとってしまうことになります。
安物を捨てて安物を買う生活をしてはいけない
せっせと片づけをしているはずなのに、一向に部屋が片付かない。片づけたらお金が貯まると聞いていたのに、一向にお金も貯まらない。そういう人は、自分が持っているものをあらためて見直してみましょう。長く使えるもの、長く使いたいと思えるものはありますか？
不便だから……と、とりあえず的にモノを購入する生活をしていると、持ち物すべてが「間に合わせ」のモノばかりになってしまい、てきとうに買ったものだからと大切にすることができません。片づけに取り掛かったときにも、「またきちんとしたモノをあらためて買おう」と思いつつ捨てるのですが、しばらくするとまたその辺で間に合わせの安物を買ってしまいます。
片付いた部屋に住み、ムダ遣いをしない生活を送りたいなら、「安物買いの銭失い」になってはいけません！ せっかく片づけをするなら、本当に長く使いたいと思えるモノをこの機会に入手しましょう。
捨てるだけでは片づけは完了しない
家の片づけというのは、家を快適な空間にするためのものです。つまり、ただ不要なモノを捨てるだけでは片づけは完了とは言えないのです。目指すべきなのは、家に必要なモノがすべて揃っている上で、それらがキレイに整理整頓されていて、不要なモノが無い、という状態です。
片付けの中で「これはもっとちゃんとしたものを買い直そう」と思って捨てたモノがあるなら、それらを新たに買い揃えるまでは片づけは完了していない、と思った方がいいです。
お金を貯めたいのにこれ以上お金を使うのは……と思われるかもしれませんが、本当に必要なモノを買うお金はケチってはいけません。大切に使えて、長く使えそうなモノを揃えることで、今後は不要なモノをむやみに買うする必要がなくなり、お金も貯まりやすくなるはずです。
ただモノを捨てているだけでは貯め体質にはなれませんし、部屋もまたすぐに散らかってしまうので、心当たりがある人は今までの片づけのやり方を振り返ってみてはいかがでしょうか。（執筆者：吉見 夏実）
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