ここ数年、片づけ・捨てブームです。「断捨離」や「シンプルライフ」という言葉すっかり定着しましたね。わたしもシンプルライフを実践しているわけですが、少ないモノですっきり暮らす人の中でも、特に持っているモノが少ない人たちのことを、「ミニマリスト」と言います。いわば、片づけやシンプルライフというものを極めた人であるミニマリストの暮らし方は、わたしたちにとっても参考になる部分がたくさんあります。
そこで、今回はミニマリストから学ぶ、お金を使わない幸せな暮らしについて紹介していきたいと思います!
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目次
ミニマリストとは?
あらためて、ミニマリストとは何なのかを紹介しましょう。ミニマリストとは、「最低限」のモノだけを持って暮らす人のことです。ただ「使っていないものは捨てる」とか「モノを減らして掃除をしやすくする」といったことだけでなく、自分にとって最低限必要なモノだけしか残さないので、極端にモノの量は少なくなります。人によっては、冷蔵庫すら持たずに食事は外食にする(当然、食器やコンロすら持たない)ということも。
とにかく、自分にとって必要なモノをシビアに見極めて、極力モノを持たずに生活していこう、というのがミニマリストの人たちなのです。
10着の洋服を着こなす
シンプルライフ実践者のわたしの場合、洋服は40着程度です。これだけでオールシーズン過ごすので、普通の方から見るとかなり少ない方のはず。しかし、ミニマリストの中には10着程度の服だけでオールシーズン生活できるという人もいます。これだけ洋服が少ないと、もはやクローゼットもいらないレベル。実際、室内に置いたポールハンガーにすべての洋服をかけている人もいるんです。
洋服を買うお金を節約できるのはもちろんのこと、クローゼットが要らない分家賃の安い小さな家に引越すこともできますし、収納家具を買う必要もありません。
小さい家に住む
モノを極限まで減らすことができれば、たとえば夫婦2人なら1LDKでも広すぎると感じるぐらいになります。ちなみに、我が家は2LDKに住んでいるものの、住空間として使っているのは実質1LDK分。
ミニマリストの方たちがよく言うのは、「片づけや整理整頓をしたいなら、広い家ではなく狭い家!」ということ。同様に、収納家具を増やすのではなく、収納家具を手放した方がモノを減らすことになり、整理整頓もラクになるとも言われています。
小さい家の方が、同じ立地・同じ築年数でも家賃は安い。家計に占める住居費の割合は大きいので、ここで節約できれば貯金のしやすさが大幅に上昇します。
だらしいない人こそミニマリストに!
面倒くさがりでだらしない人こそ、ミニマリストになるべきだと言われています。わたしもそうなんですが、モノがたくさんあるとそれらをすべてきちんと片づけるのが大変です。モノが少なければ片づけもラクですし、掃除するのも苦になりませんね。たくさんのモノをキレイに整理整頓している「収納好き」な人もいますが、そうでない人はモノを減らした方が幸せになれるかもしれません。
美容代も節約できる
ミニマリストで、たくさんの基礎化粧品をドレッサーに並べている人はいません。そもそも、ドレッサーは早々に断捨離されています。基礎化粧品も、「お気に入りの化粧水+乳液のみ」という人もいれば、「一切スキンケアもしない、その代わりに毎日の食事に気を使う」という人もいるんです。
モノが少ない分片づけにとられる労力が減りますし、その労力を健康的な手料理を作るのに使ったり、美容にかける時間を減らす分毎日ゆっくり半身浴することに使ったりして、ミニマリストでもキレイになることは可能です。
「持たない暮らし」が快適になるとお金を使わない
ミニマリストとまではいかなくても、持ち物を減らすと生活が快適になります。片づけもラク、掃除もラク、服が少ないと選ぶのもラク。
この快適さを実感すると、欲しいモノがあったとしても安易に購入することはなくなります。安易に買い物をしてモノを増やしてしまうと、今の快適さが失われてしまうかもしれませんからね。
節約というと、「欲しいものがあってもガマンする」というイメージがありますが、少ないモノですっきり暮らす「持たない暮らし」を実践していると、モノを欲しいと思うこと自体が減りますので、無理なく自然に節約することが可能です。
ミニマリストの方たちの暮らし方をいきなりマネするのは大変ですが、考え方自体は参考になるものが多いハズ。ミニマリスト的視点を持って片づけをしてみると、自分がいかに要らないモノや使いこなせないモノをたくさん持っているかということに気づけます。
節約したいけどついお金を使ってしまう、という人は、ぜひミニマリスト的な考え方を参考にしてみてくださいね!(執筆者:吉見 夏実)