私の住む札幌に本店がある北洋銀行から、平成27年3月9日にJCBデビットカードが発売されました。気になっている方もいらっしゃるようですね。デビットカードは家計管理に向いていると言われておりますが、いったいどんな仕組みなのでしょうか。
目次
大きな特徴は預金口座から即時決済ができること
デビットカードはクレジットカード同様、現金を持ち歩かなくても買い物ができるのが大きな特徴。しかし、クレジットカードと違って、金融機関の口座から金額が即時に引き落とされるので、「借金をして買い物をしている」というわけではありません。
現在、日本国内で使用できるのは2種類。一つは、金融機関のキャッシュカードにその機能が付帯された「J-Debit(ジェイデビット)」。ジェイデビットの加盟店で利用できます。もう一つは、クレジットカード会社のブランドを冠したもの。国内外のクレジットカード加盟店で利用できます。
ジェイデビットの活用法
私はジェイデビットを使って買い物をすることがあります。特に家電量販店で利用していますが、現金と同様に扱ってくれるため、クレジットカード払いのようにポイント付与率が落ちません。
口座から現金を払い出さず買い物ができるので、現金自動預け払い機(ATM)を探す必要もありませんし、出金手数料がかかるような時間帯(日祝日など)でも、手数料なしで買い物ができるという、家計に優しい仕組みもあります。金額の大きなものを購入するときは、いくつかの店を周って検討しますが、大金を持ち歩く必要がないので、安心して買い物もできます。
しかし、加盟店がそれほど多くないため、使いたくても使えないということがあるので注意が必要です。利用すればポイントがつくといった楽しみがないのも物足りないかもしれませんね。
クレジットカード会社のデビットカードはお得なサービスがあることも!
VISAやJCBの冠のついたデビットカードなら、加盟店が多いので、ジェイデビットよりも使いやすいかもしれません。
また、種類や発行金融機関によってはポイントがついたり、キャッシュバックなどのお得なサービスがついていることもあります。24時間利用可能なカードなら、インターネットでショッピングをする際にも便利。仕事が終わってからゆっくり買い物が楽しめますね(一部決済ができないところもあります)。
海外決済にも対応できるので、旅行の時にも持って行くと良いでしょう。海外のATMやキャッシュディスペンサーを利用して現地通貨で引き出せることもありますし、所定条件を満たせば、旅行傷害保険が付帯されることもあります。
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家計管理に役立てることもできる!
口座の残高を予算範囲内に抑えておけば、使いすぎを防止できます。また、上手な家計管理のポイントは、家計簿などに記録し、買ったものが良かったのかどうか振り返ること。デビットカードは利用明細を通帳やウェブサービスなどで確認できるので、家計簿代わりにもなります。
年会費がかかることも。どうしたら得になるか考えて使おう
カードや発行金融機関によっては年会費がかかることもあります。例えば、北洋-JCBデビットは年会費が540円(初年度無料)と、決して軽くはありません。
しかし、OkiDokiポイントプログラムが適用され、毎月の利用合計金額1000円(税込)ごとに1ポイント貯めることができます。そのポイントで商品と交換もできますし、ナナコなど、提携先各社のポイントに移行できたり、マイルと交換することもできます。
提携先が行うキャンペーン時期の移行なら、通常よりも多くのポイントに移行できるということもあるので、年会費以上のお得感を得られることもあります。情報をしっかり調べて使うようにすれば、家計のお助けカードとなることでしょう。クレジットカードや電子マネーなどとあわせて、上手に使っていきたいものですね。(執筆者:横井 規子)