気温が高くなってくると、エアコンの冷房無しでは生きていけない、というぐらい暑くなりますよね。
しかし、本能のままにエアコンを使っていると電気代がぐんぐん上がってしまい、家計には優しくありません。(もちろん環境にも!)
そこで、今年の夏の電気代を安く抑え、かつ快適に過ごすための「エアコン代の節約法」を紹介したいと思います!
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目次
エアコンが占める消費電力は約4割!
年間を通してみてみると、エアコンの消費電力の割合というのはあまり大きくありません。(資源エネルギー庁の調査【2009】では7.4%となっています)
ただ、夏だけで考えてみると、エアコンに占める割合はけっこう大きいですよね。そこで、我が家の電気料金を振り返ってみることにしました。
6月……193kWh 5,038円
8月……302kWh 8,260円
単純に比較すれば、エアコンをガンガンに使う時期には、109kWh分、3,222円分がエアコンに使われている、ということになります。
8月の電気料金のうち、エアコンが占める割合は39%となっていました。
約4割がエアコン代、というわけですね。(実際には、6月にもエアコンを使っていたような気がするので、もっとエアコンが占める割合は大きい気がします)
エアコンの使い方を工夫すれば、電気代もかなり下げることができるのではないでしょうか?
エアコン節約テクニック6つ
【1】設定温度はなるべく28度に
よく言われることですが、「16度に設定して分厚い布団をかぶって寝る」なんていうことが無いようにしてください。節約テクニック【2】を使えば設定温度が高くても涼しく過ごすことができます。
【2】扇風機・サーキュレーターを併用する
冷たい空気は下に溜まります。そのため、「体は暑いのに足元が冷える」なんていうことも起こりがち。
室内の空気をかき混ぜることによって部屋全体を涼しくすることができるため、扇風機orサーキュレーターを真上に向けておくのがおすすめです。(畳の部屋などで、床に座って過ごすような場合は、部屋の下の方だけ涼しければいいので、真横に向けて下だけで空気を循環させるという方法もアリです)
【3】風向は上に
節約テクニック【2】と同じ理屈で、暖かい空気を上に溜めておかないためには、エアコンの風を天井に向けて出すようにすることが節約につながります。(床に座って過ごすような場合は、部屋の下の方だけ涼しければいいので、風向も真下にすると効率が良くなると言われています)
【4】風量は「自動」にする
「弱」とか「強」とかありますが、「自動」にしておくのが一番ムダの無い運転ができます。
自動にしておけば付けたときだけ強めの風量で、部屋が涼しくなればおとなしくしていてくれますよね。エアコンは付けはじめの消費電力が大きいので、こまめに消すのは逆効果になります。(約3時間以上空けるなら消した方が得)
【5】日中はカーテンを閉めておく(室温が上がるのを防ぐ)
共働きの家庭などでは、夕方帰宅すると室内がかなり暑くなっていることがありますよね。カーテンを閉めて外出すれば、室温が上がるのを防げます。
また、日中に在宅している場合でも、使っている部屋以外はカーテンを閉めておくようにするといいでしょう。
また、日中家を空けていた場合は、エアコンを付ける前に5分ほど換気すると室温が下がってエアコンの出番を減らせます。
【6】打ち水をする
原子的な方法ながら、節電効果が高いのがこれ。
朝、気温が上がる前のタイミングで打ち水をすると、日中のエアコン代が節約できます。夕方に打ち水をすると、夜のエアコン代を節約できます。日陰に向かって水をまいてくださいね。
また、打ち水に使う水は、シャワーの蛇口をひねってお湯が出るまでの水を溜めておくなどすれば、無駄がありません。
エアコンを使う時間自体を減らすことも大切!
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上記の節約テクニックを使うだけでも、かなりの節約効果が期待できます。しかし、さらにもう一つ実践したいのが、「エアコンを使うこと自体を減らす」ということ。
何気なく、「帰宅したらピッ」と条件反射的に使ってしまう人も多いものですが、我慢できないほど暑い、ということは案外少ないものです。
もちろん、我慢のしすぎは危険でもあるので控えていただきたいのですが、何も考えずにとりあえずエアコンを使える、という生活は改めることができます。
エアコンの使い方を工夫するだけでかなりの電気代が節約できますから、ぜひ試してみてくださいね。(執筆者:吉見 夏実)