今年から特に関心が高まっている相続。今年の1月から基礎控除額が変更になり相続税の支払い対象となる方が増えているからですね。
相続とはなんでしょう? 人が亡くなってから単にお金や財物を引き継ぐ事だけが相続なんでしょうか?
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事務手続きの上ではそうかもしれませんが。考え方によると思いますが、
亡くなる前から相続は開始されていると私は思います。
今までの財産や想いを上手にお子さんやお孫さんにバトンタッチする。そうすることによって、相続をきっかけに心情的に争続の発生を防ぐ事が出来ると思います。
実際には早い段階から相続の準備をした方がいいと思っているが、何をどうしたらいいのか分からない。そして、誰に相談したらいいのか分からない。そんな現状があります。早くから財産を分けてしまうと今後健康状態が悪くなり介護状態になってしまった時にお金がいくら必要なのか? 介護施設に入るには費用がいくら必要なのか? そんな疑問があります。
私は人生100年シナリオを考えています。90歳から100歳まで元気で生きた場合の必要な資金を確保してそれ以上多ければ、贈与等を考えればいいと思います。
まずは、現時点での財産一覧(金融資産、不動産など)を作成し、現時点の概算の相続税額を確認する。そして、その方の関心事を優先順位をつけて全体を整理する。今後の資産の推移を確認(増えるのか、減るのか)。資産が多ければ生前贈与や非課税枠の活用、不動産活用などを考える。不動産が多ければ売却(現金化)やその他有効活用を考える。
(1) 今後の収支がどうなるのか
(2) 財産の分割対策
(3) 相続税対策
が基本となるであろう。
何よりも元気で長生きが最高の相続対策であろう。そして、信頼出来る専門家に相談することが必要である。(執筆者:相原 隆志)