小さいお子さんがいると、病気になって保育園を休まなくてはいけないことも多々あります。わたし自身も、冬はインフルエンザ、夏はとびひなどの感染症で、子供が保育園に行けないことはいろいろありました。
実家に預けたり病児保育を利用したり、となんとか自分は仕事を休まないように頑張っている方も多いと思いますが、どうしても預け先が見つからず、やむを得ず仕事を休むこともありますよね。
子供が病気になると医療費も想定外にかかることがありますし、有休が使えない人だと仕事を休んだ分だけ収入が減ってしまうことも!
そこで、今回は子供が保育園をお休みしなければならないときの支出を抑え、さらに収入減を補うためのテクニックを紹介したいと思います。
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目次
病院に行く VS 市販の薬を使う
医療費をケチってはいけませんが、無駄な出費をする必要はありませんよね。子供が体調を崩すとすぐに病院に連れていきたくなるものですが、すぐに病院に行けばいいとは限りません。
たとえば、インフルエンザの疑いがある場合、保育園からの呼び出しを受けた直後に病院に行っても、検査をしたところでインフルエンザかどうかの判断ができません。インフルエンザの検査で陽性が出るのは、発症から12時間以上かかるためです。
つまり、一度受診してから「また明日来てください」と言われて再び受診するとしたら、1回分の医療費がもったいない、というわけですね。
わたしは、受診するかどうかの判断は、ここのサイトを参考にしています。
※ひとつめの「食う・ねる・遊ぶ」、二つめの「どんな時に受診すべきか」
ただ、「まだ受診しなくていいかな」という状態であっても、市販の薬を使うのはおすすめしません。原因がはっきりしていて、なおかつ「連休中で病院は空いてないし、救急に行くほどでもない」という場合に限っては市販薬を使うのもいいでしょうが、そうでない場合は病院で薬を処方してもらいましょう。
一般的に、市販薬はおなじような効果を持つ薬であっても弱めに作られているものです(安全のためですね)。効率よく、短期間で治すには病院を受診した方がいいでしょう。
そして、医療費で考えてみても、病院で処方してもらえば医療費は3割負担で済みますからお得だと言えます。もちろん、診察代なども考えれば純粋に比較できるわけではありませんが、高いのは初診料や検査料で、それらの無い再診であれば数百円で済むことも多いですよ。
医療費控除のために医療費は記録を!
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「医療費控除」とは、1年間にかかった医療費合計が高額になった場合、一部を年間の所得から差し引くことができるものです。その結果、その年の所得税・住民税が安くなります。一般的な所得の方であれば、年間の医療費が10万円を超えると、医療費控除の対象となる可能性が出てきます。
年末までは、その年にかかった医療費の記録を残しておくようにしてください。
・薬局、ドラッグストアで購入した市販薬の領収書
・病院に行ったときの交通費
など
領収書を残しておくのはもちろんのこと、交通費も対象になるので、かかった交通費はメモして金額が分かるようにしておきましょう。医療費控除の対象となるものは、こちらも参考にしてみてくださいね。(参考記事:確定申告における「医療費控除」の7つの留意点)
医療費の増加や収入減を補う方法
子供の看病のために仕事を休んだ場合、有休を使い果たしてしまったり、そもそも有休が無い仕事の人などは、休んだ分だけ収入が減ってしまいます。家計がピンチになりそうな場合は、上手に収入減をカバーする必要があります。
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日用品や食材のまとめ買い
自宅で子供の看病をする際、ママも疲れを癒すためにゆっくり過ごしたいものですが、ずっと家にいてもやることがなくなってしまいますよね。まずは、日用品や食材をまとめ買いしておきましょう。Amazonや楽天などのネット通販や、地元のスーパーが実施している「ネットスーパー」を利用するのがおすすめです。
仕事をしていると、普段は割高なモノでも買ってしまうことが多くありませんか? 子供の看病の合間に、お得な商品を探して安いものがあればまとめ買いしておくと良いでしょう。
イトーヨーカドーネットスーパーなら、nanacoも貯まってお得です。
不用品を探して売る
働いていると、ゆっくり家の片づけをする時間もなかなかとれません。この機会にトコトン片づけてみてはいかがでしょうか? もちろん、子供が寝ているすぐそばで大掃除を始めるわけにはいきませんから、できる範囲でけっこうです。
片づけをしていると、高い確率で不用品を発見できます。もう読まない本、もう着られない子供の服など、捨てるのではなく売却して、プチ収入を得ることも可能です。メルカリなどフリマアプリを使えば初心者の方でも簡単に不用品を売ることができます。もし、そこまでの手間をかけられないう方の場合は、利益は下がりますがオークションの出品代行を利用するのもいいでしょう。
普段から医療費を積み立てておくことも考えよう!
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健康なときには、医療費のことなんて考えていませんよね。しかし、
一度子供が体調を崩して自分も仕事を休むことになると、何万円ものマイナスになることもあります(インフルエンザだと1週間ぐらい休まなくてはなりません)。
貯蓄が十分にない方は特に、今からでも医療費の積立を始めるといいでしょう。我が家でも、医療費は月額5千円毎月積み立てています。「とりあえず10万円貯まったら積立はストップしてもいいかな」と考えて始めましたが、実際には子供だけでなく、わたしや夫が体調を崩すこともあるため、少し増えては減り、の繰り返しです(年間5~6万円はかかっています)。
それほど、意外とかかってくるのが医療費なのです。節約だけでなく、日頃の備えも含めて、医療費について考えてみてはいかがでしょうか?(執筆者:吉見 夏実)