
県民共済やコープ共済など、「共済」は手頃な掛け金で最低限の保障が得られるということで人気があります。しかし、生命保険会社の商品でも医療保険や定期保険は安いものも多く、
一概に「生命保険よりも共済の方が安い」と言うことはできません。
そこで、今回は共済と生命保険を比較してみることにしました。

目次
生命保険の方が保険料が高くなる理由
まず、共済は月々2,000円程度の掛け金で加入できますが、生命保険の保険料が2,000円というのはあり得ないと考える方も多いのではないでしょうか。
しかし、生命保険の保険料が高いのは、それだけ保障を大きくしているからなのです。たとえば死亡保障を3000万円にしているとか、終身保険に加入しているとか、共済の保障内容よりもかなり充実した内容で契約する人が多いため、保険料が高くなってしまいます。
もし、共済と同じ水準の保障内容にすれば、生命保険だってかなり安くなるんですよ。
「知っ得!」ファイナンシャルプランナーによる無料保険相談サービス!
保険やお金のことなら「保険ゲート」に相談してみませんか?
都民共済・コープ共済・こくみん共済
まずは、3つの共済について、内容を見ておきましょう。
プランが選べる商品については、30歳の男性、入院日額5,000円程度、死亡保障400万円程度で設定しています。
都民共済……月額2,000円
コープ共済……月額2,750円
定期保険に相当する「あいぷらす」は10年満期
こくみん共済……月額1,800円
上記共済は、いずれも60歳以降は段階的に保障内容が減っていくため、基本的には60~65歳までの保障だと考えた方がいいでしょう。(保障内容を維持したいなら保険料が高くなる)
民間保険会社のプランは?
今回は、比較的保険料の安い保険会社から、オリックス生命とライフネット生命に登場していただきましょう。
こちらも、共済の保障内容に合わせて「30歳の男性、入院日額5,000円程度、死亡保障400万円程度」で設定しています。
※商品設計上、死亡保障は最低金額の500万円にしてあります。
※終身タイプの商品は払込満了を65歳にしてあります。
ライフネット生命……月額3,384円
オリックス生命……月額3,372円
どちらを選ぶべき?
共済と生命保険では、それぞれこのような特徴があります。
共済
・事故による通院保障や後遺障害保障など、生命保険には無い保障が充実している
・終身タイプを選ぶと生命保険よりも保険料が高くなる
生命保険
・医療保険は終身タイプが主流
・先進医療特約を付けたりがん特約を付けたりと、カスタマイズがしやすい
以上のことから、このように選ぶのがおすすめです。
共済に向いている人
・保障は60~65歳ぐらいまであればいいと考えている人(老後は高額療養費の限度額が下がり自己負担も減るし、死亡保障は無くても葬式代ぐらいの貯蓄は残しておくつもり)
・とにかく保険料を安くしたい人
生命保険に向いている人
・一生涯の保障が欲しいと考えている人
・自分の希望に合わせて保障をカスタマイズしたい人
今回シミュレーションした内容の場合、死亡保障を少なくしているので、子供がいない人向けの内容です。今後子供をもつ予定がある人は、後から死亡保障を追加する必要が出ててくるということは理解しておきましょう。
一概に「どちらがおすすめ!」と言えるわけではありませんが、考え方次第でどちらを選ぶべきかは分かりますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。(執筆者:吉見 夏実)
「知っ得!」ファイナンシャルプランナーによる無料保険相談サービス!
保険やお金のことなら「保険ゲート」に相談してみませんか?