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ふだんから栄養のある食事と十分な睡眠、適度な運動などを心がけることで風邪はある程度予防できます。東洋医学では風邪(かぜ)を風邪(ふうじゃ)といいます。お金をかけずにできる風の邪気を寄せつけない方法を紹介します。
目次
風邪を予防する食材をとりましょう。
食生活に気を配ることによって、薬を飲んだり医者にかからずにすみます。
ビタミンA
ニンジン、カボチャ、ホウレンソウ、ブロッコリー、ニラなどを意識して食べるようにしましょう。
ビタミンAが不足すると、鼻やのどの粘膜が乾燥してウイルスが侵入しやすくなる上、目が痛くなったり肌が痒くなることがあります。
ビタミンC
ミカン、イチゴ、サツマイモ、ジャガイモなどに含まれるビタミンCはウィルスへの抵抗力つけてくれます。
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スライスしたユズにハチミツを注いで作ったユズシロップは お湯で薄めて飲みます。美肌と風邪の予防に効きます。ユズの皮の千切りとしぼり汁、砂糖で作ったジャムはお子様のビタミンCの補給にも最適です。
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ユズ10個、ホワイトリカー1.8リットル氷砂糖1キログラムをビンに入れて漬けます。(3ヵ月後くらいから飲めます)風邪予防に効果があります。食前酒としても楽しめます。
※ユズの美肌効果について
ユズには美肌に欠かせないビタミンA、C、Eが豊富に含まれています。なんとビタミンCはレモンの3倍もあるそうです。この季節に手に入るユズを使ったユズ酒やユズ湯、ユズジャムなどを作っておくと便利な上、美肌効果も得られます。
たんぱく質
体を作る栄養素の肉や魚、豆類をしっかり食べることで、病気に負けない体が作られます。
乾燥野菜やドライフルーツは栄養満点です。
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野菜や果物が少し残ってしまった場合は、干し野菜にすると日持ちがします。野菜は天日干しすることで、ビタミンDやビタミンB、カルシウム、鉄などの栄養分がアップします。
天気の良い日にシイタケ、シメジ、ダイコン、ニンジン、サツマイモ、カボチャなどの野菜類や、リンゴやキウイなどを適当に切ってザルに広げておくと、きれいに乾きます。干し野菜は煮ものに使うと出汁を取らなくても美味しく煮えます。
また早く煮えるので、ガス代が節約できます。切る必要も洗う必要もないので、干し野菜は忙しいときの味方と言えるでしょう。
家にあるものをお風呂に入れるだけで、風邪予防と美肌効果が得られます。
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・賞味期間が切れた牛乳も捨てないでお風呂に入れましょう。乾燥肌の改善や保湿効果があります。(入浴後は体をシャワーで流し、浴槽もぬめりやすいので流しておきましょう)
・みかんの皮やオレンジの皮などを天日で干して布袋に入れ、お風呂に入れると良く温まるうえ、肌がすべすべになります。
・飲み残したお酒はお風呂に入れると体の芯から温まり、肌が滑らかになります。
風邪のひき初めに飲むと効果があります。
・ショウガ湯:おろしショウガの汁少々とハチミツを湯呑みに入れ、熱湯を注ぎます。
・大根湯:大根のすりおろし汁に砂糖少々またはハチミツを湯呑みに入れて熱湯を注ぎます。
風邪の予防にうがいは大事ですが、うがいにも順番があります。先に<ブクブクうがい>次に<ガラガラうがい>をしましょう。はじめからガラガラうがいをすると風邪の菌がのどの奥まで入ってしまう恐れがあります。出がらしの番茶や紅茶でうがいをすると殺菌効果があるのでおすすめです。
風邪とインフルエンザの違いを見極めて、適切な行動を取りましょう。
風邪はふつう感冒と言われ、軽い悪寒、鼻炎、咽頭炎、発熱などの症状が徐々にでます。インフルエンザは強い悪寒、関節痛、全身の疼痛、高熱など症状がでます。気管支炎や脳炎などの合併症を起こす場合もあるので、インフルエンザかも知れないと思ったら、医者にかかるほうが良いでしょう。(執筆者:志水 恵津子)