薬剤師が薬を飲まなかったり、医者がガン治療を拒否したり、サプリメントの製造に係わっている人が、サプリメントの効果を疑問視するなど、考えさせられそうな本やコメントをよく目にします。
また、私の身近では毛染めを中心にアルバイトをしていた美容師さんが、アレルギー性の気管支喘息になってしまい、仕事をやめてしまいました。
様々な症状を改善したり予防する医薬品やサプリメントが簡単に手に入るため、現代人は安易にそれらを利用しがちですが、ほんの一昔前までは、民間療法で健康を保っていました。
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キレイの秘密
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還暦を過ぎても10歳以上若く見える人もいれば、40代でも10歳以上も老けて見える人がいます。いったい若さの秘密は何なのでしょうか?
キレイを保っている人やどんどんきれいになる人は「早寝早起き腹八分目」と言った生活習慣を身につけているのではないでしょうか。また、日々の食事にもヒントがありそうです。
薬がなかったころは、発酵食品が薬的な役目を果たしていました。
発酵食品はカビや酵母などの微生物の働きを利用したもので体の免疫力を高めると言われています。(納豆、キムチ、ヨーグルト、チーズ、みそ、しょうゆ、かつお節、日本酒、ビール、ワイン、ぬか漬けなどが発酵食品です)
これらの食品は食べるだけでなくパックや化粧水としても利用できます。
(2) お米のとぎ汁の沈殿物を顔にぬると、ほど良いぬかの油でツルツルになります。
(3) 飲み残したお酒は手足にぬるとシットリします。
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あまりにも多くの化粧品に、いったい何を選べばよいのか迷ってしまったとき、おばあちゃんがやっていたことを思い出しました。きっとおばあちゃんのお母さんもやっていたに違いありません。
ゲンキの秘密
バランスの良い食事と適度な運動習慣は元気の秘密と言えるでしょう。毎日ウオーキングなどの有酸素運動と、スクワットなどの無酸素運動を日課にしている人は、確かに元気なようです。食事面においてはタンパク質と緑黄色野菜、炭水化物をバランスよくとると太り過ぎによる生活習慣病も予防できます。
昔は土壌も汚染されていなかったので、野菜の葉も根も皮も食べていました。
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野菜を丸ごと食べることで、植物酵素をしっかり摂取していたわけです。
いつの頃か農薬による危険性が問題となり、大根やニンジンの皮は厚くむいて料理に使うようになりました。しかし今は低農薬や無農薬野菜が、きちんとしたルートで手に入るようになりました。生産者の名まえや顔写真が貼られた野菜が店頭に並ぶようになって丸ごと頂けるようになりました。
植物酵素には、消化を助け活性酸素などの有害物質を除去してくれる働きがあります。植物酵素を豊富に含む食べ物の代表的な野菜は、(レタス、ニンジン、トマト、セロリ、ダイコンなどです。果物ではアボカド、キウイ、バナナ、リンゴなどです)
キャベツやブロッコリーの芯、ニンジンのへたなど本来なら捨てる部分をコンソメスープの素で煮て、ザルなどでこして野菜スープにします。
(2) 大根とニンジンの皮のキンピラ:
大根とニンジンの皮は細く切り、ゴマ油でいため酒、しょうゆ、砂糖少々で味付けします。
(3) デトックスウオーター:
ガラスのボトルに湯冷ましを入れ、レモン一切れときれいに洗ったリンゴの皮を入れて一晩おいてから飲みます。このデトックスウオーターは体の毒素を出す働きがあるようです。
「習慣は力なり」です。三日坊主でも三日続けば、少しはキレイとゲンキのコツがが分かってくるでしょう。
一週間に一度、お米のとぎ汁の沈殿物でヌカパックを試したり、野菜くずでスープを作ってみたりすることで、お金をかけずにキレイとゲンキが手に入ることが実感できることと思います。(執筆者:志水 恵津子)