エアコンを購入するとき、みなさんはどんなことを基準に選んでいますか?
エアコンは安いものの方がお得、ということはありません。わたしが実際に店員さんに教えてもらった、エアコン選びのポイントをご紹介いたします!
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目次
電気代は10年前の半分に
現在販売されているエアコンは、10年前のものに比べると電気代が約半分になっているそうです。10年前のエアコンだとすでに省エネ化が進んでいた頃ですから、その頃のエアコンよりもさらに安くなっている、ということですね。
エアコンの電気代を比較するときに参考にするのが「期間消費電力量」。一般的な使い方をしたときに、年間でどれぐらいの電力を消費するか、という値です。
期間消費電力量が低いほど省エネ性が高いと考えることができます。
現在販売されているエアコンの電気代は、10畳用のもので年間2万円前後になっています。
期間消費電力量に電気代の単価をかければ年間電気代が分かりますよ。
913kWh×27円=2万4,651円
このようにもとめられます。
上位機種は10年使うと元がとれる
エアコンには、価格の高い上位機種から価格の安い下位機種まで、ランクがありますよね。カタログを見ると、一番左側に掲載されているのが最上位機種で、一番右側が最下位機種となっています。
カタログを見ると分かるとおり、上位機種になるほどいろんな機能が付いていますよね。最近のものだと、音声で適温を知らせてくれたり、という機能も上位機種に限定されていたりします。
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最上位機種と最下位機種を比較すると10万円以上価格が違うのですが、省エネ性能は上位機種の方が高く、だいたい10年間使い続けると、トータルでのコストはトントンになるそうです。
つまり、年間の電気代だけで比較すると、下位機種の方が1万円ぐらい高くなる、というわけ。
そして、10年を超えて使い続ければ、下位機種を買った場合よりもトータルのコストでも上位機種の方が結果的には安上がりになります。
10年程度使う場合はトータルのコストでは変わりませんが、さまざまな機能が付いている上位機種の方が快適に使えるということを考えると、短期間で買い替えるのでなければなるべく上位機種を選んだ方がいい、ということになりますね。
もちろん、部屋の広さで選ばなければなりません
エアコンは6畳用から20畳を超えるような大きな部屋用まで、部屋の広さ別に商品が作られています。6畳用や8畳用など小さい部屋向けの商品の方が価格も安いので、「12畳のリビングだけど6畳用を買っちゃおうかな」と思われるかもしれません。
小さい部屋用のエアコンは本体価格だけでなく表示されている年間電気代も安いのですが、広い部屋に設定するのはおすすめしません。
広い部屋に使うとそれだけエアコンに負担をかけてしまいますし、広い部屋を暖める(冷やす)ために余計な電力を使うので結局電気代は高くなってしまいます。
エアコンを選ぶときには、必ず部屋の広さに合ったを選んでくださいね。
1月は買い替え時!
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エアコンの新モデルが発売されるのは秋から冬にかけてが多いので、その時期には在庫品が安く買えることが増えます。
1月はまだ旧モデルが残っているので、このタイミングで旧モデルを購入すると処分価格で入手しやすくなるそうですよ。
とは言え、旧モデルが残っているとは限らないので、「あればラッキー」ぐらいに考えた方がいいでしょう。
ちょうど1月中旬に家電量販店に行ったときには旧モデルがそこそこ残っており、平日でしたが購入を決めている人もけっこう多かったです。
節約派の方だと特に「少しでも安いものを!」と思いがちですが、電気代を考えれば上位機種を買った方がいい場合もあるので、必ず期間電気消費量を見て、電気代も含めて検討してくださいね。(執筆者:吉見 夏実)