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後悔しない老人ホーム選び3つのコツ

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後悔しない老人ホーム選び3つのコツ

「老後は住み慣れた我が家で暮らしたい」と希望する方は多くいらっしゃいます。

ですが、ご家族の同居もなく、高齢になってからのお一人暮らしや老夫婦の暮らしには、なにかと不安も増えてくるといわれます。

何もないところでつまづいて思わぬ怪我をしてしまったり、持家の方のところにはリフォーム詐欺がやってきたり、ついうっかり注意力が薄れて火事を出してしまったりと…

元気なうちはもちろん、ご自宅で暮らすことは素晴らしいことなのですが、何かあってからではその先の人生の運びをご自分で決められません

とりあえず入院し空いている老人施設を転々と過ごし、情報収集の術もなく、誰かが決めた老人ホームで暮らすことになることも珍しくありません。

施設入所は終わりではなく、新しいスタート


ある都内老人ホームの施設長の話によると「75歳から98歳の高齢者が入所されていますが、ご本人の希望で来られた方はいません」ということでした。

やはり、皆さん「仕方なく」入所されている方の方が圧倒的に多くいらっしゃるのです。

しかし、最近の老人ホームなどの老人施設や高齢者住宅は、昔の様な閉鎖的な印象とは違い、生活の場としての在り方を第一に考えている施設がほとんどです

老人ホーム探しとなると気持ちも暗くなりがちですが、新しく生活をスタートさせる場所として探し始めることが第一のコツになります

今回は、入所してから後悔しない老人ホームの選び方を3つのコツにしてお伝えしたいと思います。

コツ1. 譲れない条件をあげましょう

老人ホームに移り住む為に金額的な条件は、目に見えるもので容易に判断材料になります

経済的な条件が一致したら、次に考えることは自分自身の譲れない条件です。考えてみても、自分の譲れないものとは何かなかなか答えられない方は多いものです。

難しく考えないことがポイントです。譲れないものはご自分の暮らしの中でよく実践されているものです。

立地

例えば、専業主婦で外で働く夫を支え、子どもを大切に育ててきたあなたは、ご家族思いの方であるといえますので、子どもや孫などに会いやすい場所にある施設を見つけると気持ちが落ち着くかも知れません。

ペット

また、ペットと過ごしていらしたあなたには、施設でペット(犬を飼っている施設は時々みかけます。)を飼って職員や入所者の方々とお世話しているような施設を探してみたり、稀に居室でペットを飼える施設も出てきているので探してみるのも良いかもしれません。

食事

食事にこだわりをもっているあなたには、食事の評判の良い施設を探したり、食事の器も病院のような割れない器ではなく陶器の器で配膳してくれる施設を見つけてみるのも良いですね。

交通の便

お出かけが好きなあなたは、交通の便利な場所にある施設を探してみるのはいかがでしょうか。

次はどこへ行こうかなと希望を持つことだけでも、生きがいになるものです。

また、施設の近所にコンビニや商店が欲しいというあなたは施設の周辺の様子も調べておくと、入所してからも自分らしい生活に近づけることがてきます

特別養護老人ホームなどの重度の高齢者が集まる施設ではなかなか規制もありますが、老人ホームなどの老人施設では外出はできるものです

お元気な高齢者の方々には、思いのほか自由に暮らせる施設も多いので、住み慣れた自宅で静かに暮らすことと、話し相手や見守ってくれる人がいる安心感のある生活は、天秤にかけることはできないことかもしれません。

住み慣れた自宅と同じくらい価値のある生活環境を見つけるためにも、ご自分の「譲れない条件」を持っておくことは1つめのコツになります


コツ2. 直感と雰囲気は決め手になります

施設の本当の姿は、実際に暮らしてみないとわからないものですが、見学した際に感じとられた雰囲気は、その日が特別にそう感じただけではなく、その施設が持っている雰囲気なのです。

初めて感じた雰囲気は入所してからの様子とあまり差はないものです。

雰囲気の良し悪しは、あなたとの相性にもつながります。良い印象は覚えておくと迷った時の決め手になります。

コツ3. 自分の資金の全てを入所費用にあてないこと

最近では、入居金も抑えられてきている傾向がありますが、以前には高い入居金を支払って入居したものの、いろいろな希望に合わないことが多くでてきたが、全財産をはたいて入居してしまったから次を探せないといったトラブルが多く聞かれました

老人ホームは病院ではないので、病気になれば医療費がかかりますし、入院が必要になれば病院に入院して入院費用もかかります

ご自分の資金は半分は残しておくつもりで、入れる老人ホームを考えることをお勧めします

高い入居金を支払う老人ホームでは月々の支払いはないところもあります。

逆に入居金は低額である老人ホームでは月々の費用が設定されています。

あまり高額な費用は出せないという方には、高齢者住宅といった高齢者向けの住宅の情報から集めてみると探しやすいかもしれません

まとめ


このような3つのコツのとおりに、気に入った老人ホームを見つけて入居しても、足りない部分は施設によってそれぞれあるものです。

施設への不満を見つけた時にこそ、自分の譲れない条件は自分に味方してくれます

自分の気に入っている要素が少しでもある生活では、不満を解消してくれることでしょう。

生活は一生ですから生活の場を老人ホームに移しても後悔しない、新しい人生をスタートさせる為にもこの3つのコツを掴んでいただけたらと思います。(執筆者:佐々木 政子)

《佐々木 政子》
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佐々木 政子

執筆者:現役老人ホーム施設長 佐々木 政子 佐々木 政子

ケアマネージャーを7年経験して、現在は現役で老人ホームの施設長を務める介護のプロです。女性ならではの目線も入れながら、介護に悩み困り不安を持つ皆さまにお役立ち情報を提供していきたいと思います。我が家の親も要介護者です。同じ目線で不安と戦っていきましょう! 寄稿者にメッセージを送る

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