突然のケガや病気での通院、学校からの想定外の集金、会社の歓送迎会やお誘いランチ等々…
家計をしっかりやりくりしていても、発生する「突然の出費」ってありますよね。
その出費が家計を赤字にしていたり、コツコツと貯めてきた貯金を取り崩す原因になっているかもしれません。
あなたの家庭では、突然の出費にどう対応していますか?
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目次
家計を救う10万円の特別費
わが家では、毎月の家計予算に特別費として「予備費」を設けています。
でも、金額は5,000円。
この予備費は、学校の少額の集金や、たまに利用する幼稚園の延長保育料、夫の飲み会や散髪代など、たまに発生する費用のお金として予算を取っています。
しかし、月によっては、この5,000円では全然足りないときが出てきます。
そんなとき、わが家では大切な貯金を取り崩してしまうのではなく、10万円の特別費を準備してそこから使うようにしています。
わが家では、これを「家計のお守り資金」と名付けました。
使うための貯金も準備しておこう
家計のお守りは使うための貯金です。
使える貯金を準備しておくと、思っている以上に家計を助けてくれます。
まだ貯金に成功したことがない方は、この家計のお守り資金を準備することから始めてみてはいかがでしょうか。
このお守り資金があるだけで、気持ちの余裕もずいぶん変わってきます。
わが家では10万円ほど準備してるのですが、とくに10万円という金額が重要なわけではありません。
突発の出費用に「特別費として、いくらか取り置いておく」ことがポイントです。
家計のお守り資金を使うときのルール
気をつけたいのは、この家計のお守り資金は、あくまでも毎月の予算がどうしても足りなくなったときのお金なので、最初からアテにしてはいけません。
ピンチのときにしか使わないというルールを設けています。
ピンチってどういうとき? と、悩まなくても大丈夫です。
それは各家庭でいろいろですので、じぶんなりにルールを決めて使うようにしましょう。
家計のお守り資金を使ったときは、次のようにして補充するようにしています。
・ 毎月のやりくり費の残金を入れていく
使ったら元に戻していかないと、今度は家計のお守り資金がなくなってしまいますよね。
家計のお守り資金をなくすことなくキープしておくことで、家計のピンチを助けてくれる、とても使い勝手の良いお金になっていきます。
とはいっても、まだ1度も貯金に成功していなければ、家計のお守り資金を準備するのにも工夫が必要ですよね。
家計のお守り資金を貯めてみよう
家計のお守り資金を準備するために、少しだけ節約をがんばってみましょう。
1. 賞与や月々の残金を活用する
特別費を準備する方法としては、賞与がある方は比較的簡単です。
そこから取り分けておきましょう。
わが家では、賞与から予算を取るようにしていますが、毎月のやりくり費が残った場合も、家計のお守り資金に入れています。
2. 小さな積み重ねで貯める
賞与はちゃんと残しておきたいという方、そもそも賞与などない! という方は、無理なく毎月貯められる方法を考えてみましょう。
たとえば、500円玉貯金もいいかもしれませんね。
わたしも独身の頃やっていましたが、1年間で10万円くらい貯まりました。
500円が無理ならば、1日100円貯金だってあなどれません。
1か月続ければ3,000円、10か月で3万円です。
3. ムダな部分を見直す
毎日買っている缶コーヒーをやめて、飲み物を自宅から持参してみるのはいかがでしょうか。
1日2本買っているなら、それだけで1か月5,000円近く使っていますよ。
コンビニの「ついつい買い」をやめるだけで、必要なお金を貯めることもできるかもしれません。
じぶんの行動パターンを見直してみましょう。
また、固定費を節約するという方法もありますね。
すぐにできる方法としては、スマートフォンをドコモやauといったキャリアスマホから、格安SIMに変えてしまうこと。
いまでは、端末付きのプランやMNP(番号が変わらずに移行できる制度)ができるものもありますので、検討してみてはいかがでしょうか。
これだけでも、月々4,000~5,000円くらいは浮くはずです。
小さな節約をコツコツと積み上げて、特別費を作ってみましょう。
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まとめ
家計のお守り資金を準備することで、家計にセーフティネットを作ることができます。
突発的なお金はお守り資金から出すようにすれば、必要なお金を使ってしまう心配もなくなります。
使い方次第でメリットも大きい家計のお守り資金、家計管理にぜひ導入してみてくださいね。(執筆者:小松 ゆみ)