介護施設費の相場ってどのくらい？　入居金や月々の費用を比べてみました

これからの介護に不安を抱えている方や、現在ご自宅で介護を頑張られている方など、一度は自分への保険として、老人ホームなどの老人介護施設への入所を考えられたことがあると思います。

老人ホームなどの老人介護施設への入所は、介護している身体的負担は減りますが、一方で経済的な負担はご自宅での介護費用に比べると、大きなものになります。

どうしたら良いのかと泣きつきたい思いは、誰もが胸の中にしまい込んでいるものです。

身体面でも経済面でも介護に無理は禁物です。今ある資金で、ご本人に合う介護施設がみつけられるヒントになればと思い、今回は介護施設にかかる費用を比べてみることにしました。

介護施設の費用はピンキリ

特別養護老人ホームのような介護保険施設については、どの施設でも費用に変わりはありません。

介護保険施設に比べると、民間の有料老人ホームなどは、同じ有料老人ホームのくくりであっても入居金が無料の施設から、高額な施設では数億円という施設も存在します。

これは、立地条件、設備やサービスの内容によって費用が大きく違う為です。

その為、ハッキリとした比較は難しいのですが、入居前に支払う入居時の一時金の有無や、月々にかかる費用の目安を分かりやすくお伝えします。

1. 入居金不要の施設、住宅の比較

月額の低い順に並べてみましたが、シルバーピアに関しては、施設とは少し異なる高齢者向けの集合住宅になる為、家賃の月額となります。

シルバーピアは、高齢者向けの設備を備え緊急時の対応付きで、65歳以上でお一人暮らし又は夫婦世帯が入居できる集合住宅です。

安全確認だけを必要とされる方にとっては、適した住宅といえますが管轄が市区町村の為、入居しにくい現状にあります。

2. 入居金のかかる施設、住宅の比較

先にもお伝えしたように入居金は、施設によりピンからキリまであります。ここでは月額の低い順にあげています。

以下の老人ホームは、入居金の差が大きいので、事前に確認することをお勧めします。入居金が0円と示している老人ホームでは、月額が高めに設定されている施設も少なくありません。

有料老人ホームのうち最も高額なのは健康型有料老人ホームです。健康型有料老人ホームの特徴は、要支援程度の元気な高齢者向けの老人ホームです。

安否確認や緊急時の対応に加えてほとんどの生活援助を施設スタッフに依頼ができ、ジムや図書室など趣味活動を行う施設がホームの中に充実しています。

健康型有料老人ホームは老人ホームの中でも極わずかしか存在していませんが、入居金も高額な上、月額も施設によっては100万円近く、要介護度が重度になると退去しなくてはなりません。

今回は月額だけで比べてみましたが、おおよその目安になりましたでしょうか。やはり有料老人ホームは、高額になります。

最近ではサービス付き高齢者向け住宅の登場で、利用する私たちにとっては、考える余地が与えられてきたように感じられます。

まずはお近くの介護施設などのパンフレットを手にとって眺めるだけでも、介護を背負っている背中が軽くなるものです。ここで記載している介護施設や住宅の書類は、一般的に、施設の名前の横などに書いて必ず表示されています。

施設選びの注意点

最後に施設を検討する際の注意点として、1つお伝えしておきたいことは、入居の条件と、退去の条件を慎重に確認しておくことです。

健康型有料老人ホームのように高額の入居金を支払っても介護が必要になると退去しなければならないという施設も中にはあります。

契約書や条件を読んでも理解ができないこともあります。そんなときは、直接施設に確認してみましょう。

施設側の対応で施設の様子や雰囲気もなんとなくわかりますし、施設の職員も、自分の施設を気にかけて連絡をもらえることは嬉しいものです。（執筆者：佐々木 政子）