目次
はじめに
皆さんの家族にワンちゃんやネコちゃんはいますか?
私はどちらも大好きなのですが、これまで一緒に暮らす機会がなかったので、いつも羨ましく思っています。
ペットも家族
ファイナンシャルプランナーとしてお客様の家計の相談を受ける際、ワンちゃんやネコちゃんも家族の一員としてライフプラン表(人生設計)に入れております。

人間と動物との関係
はるか昔から動物と人間の関係性は深く、狩猟や番犬として飼われていた犬が描かれた遺跡や猫のミイラも発見されるほど!
現代では家族の一員として、良きパートナーとして人間と動物の関係性は続いています。
平成27年のデータによると、飼育世帯率は以下となります。
<犬>約14% <猫>約10%

ストレス社会だからこそ、心を癒してくれる動物の存在は人間にとって重要なのかもしれません。
ペットのライフプラン

人間に癒しや安らぎなどを与えてくれる動物たち。私たちは彼らの生涯をサポートする義務があります。
大切な家族だからこそ、健康で長生きをして欲しいという思いは人間も動物も同様ですね。
【ペットの平均寿命】
平均寿命は犬が15歳程度であり、猫は17歳程度となっています。
*犬や猫のすべての種類の平均の為、それぞれの種類によって異なります。
今は人間も動物も食べ物の栄養が良く、環境も衛生的、良い薬や治療もあり、とても長生きなのです!
しかし、人間と同様に高齢に伴う病気のリスクや介護の問題も多いのが事実です。
いつまでも健康で暮らせるようペットのライフプランに合わせた資金の準備が必要です。
3大必要資金と対策例をご参考ください。
【ペットの3大必要資金】
2. 治療費・介護費
3. 買い主が亡くなった後の資金
1. 飼育費
種類や年齢により異なりますが、以下の飼育費を用意する必要があります。
・ トイレ用品代、その他ペット用品代
・ ワクチン、検診代
対策例
・ 特にこれからペットを飼う方は、多めに試算しておきましょう!
2. 治療費・介護費
ワンちゃんの場合、年間3万円以上の医療費がかかる割合が55%以上となります。


高齢になるとさらに医療費がかかることが想定されます。

ペットには公的な保険が無いので医療費は全て実費(自己負担)となります。大きな病気や手術の際に多額の医療費の支払いは、家計に負担がかかります。
対策例

3. 買い主が亡くなった後の資金
ペットが高齢化する一方で、飼い主の方の高齢化による問題もあります。
先に飼い主さんが亡くなってしまった場合、残された動物達は…
対策例
ペット信託
飼い主が自分の死後に備えて、ペットの飼育を任せられる人を定め、その人にペットの飼育費として残す財産を管理するための仕組み。
手続きは信託法に基づいて行われる。
まず、飼い主は自身を代表に管理会社を設立し、ペットに残したい財産を事前に管理会社に移す。
更に、次の飼い主を受益者とする遺言書を記し、ペット信託契約書を受益者と締結することで、遺産を飼育費として相続してもらうことができる。
弁護士や行政書士がなどの監督人が、管理会社に移された財産の管理や、新しい飼い主によるペットの飼育状況を監督する制度も設けられている。
遺言だけでペットの飼育をお願いすることもできますが、お金だけ受け取り、お世話をしないなどのトラブルがあります。
きちんとお世話をしているか第三者が確認をしてくれるペット信託は安心かと思います。

おわりに
すでに動物と暮らしている方、これから新たに家族として迎えたい方、いずれの方もペットのライフプランに合わせたお金の準備が必要です。
皆さんもお金に関する不安を解決し、ペットとの素敵な生活を楽しんで頂ければ幸いです。(執筆者:藤井 亜也)