私はファイナンシャル・プランナーとして情報を提供するには、実験や検証をすることも大切なことだと思っています。
その理由として、他人に紹介・提案するのであれば、実際に使ってみる・経験してみるのが、プロとしてのあるべき姿だと感じているからです。
今回は、資源エネルギーの太陽光パネルを使ってみた感想をお伝えしていきます。
皆さんは、ソーラーパネルに触れたことがあるでしょうか?
設置費用を含めると100万円以上するソーラーパネルですが、屋根に取り付けているご家庭が増えているので、見かけることは多いと思います。
現物は、アルミのような板にガラスのようなものを張り合わせたもので、踏んだらすぐに壊れてしまいそうなパネルです。
とは言え、取り付けの部材がしっかりしているので重量感は意外とあります。
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目次
良さそうな物なのに、簡単には手が出せない!
ソーラーパネルの弱点は、実際に、目に見れて・触れる商品であるが「目に見えない電気の価値」そのものが判断できないことにあります。
10年で元は取れるといいますが、メーカーの説明をどこかで疑っているものです。
最終的には判らないものは実際に使って試してみる他ないのです。
【我が家の場合】太陽光 ソーラーパネルは稼げる
ソーラーパネルで作られた電気は、自宅で使えて、余ったら電力会社が買い取ってくれることはご承知のことと思います。
現在の買い取り価格は「資源エネルギー庁のホームページ」に掲載されていますが、10kW未満であれば、10年間は@33円(出力制御対応機器義務有り)地区で買い取ってくれます。
余剰買取の価格は毎年少しずつ下がる傾向にあるので、購入を検討されている方は早いほうがいいなのは間違いないでしよう。それでもなお高いとお考えの方は、もう少し待ってみるのもありです。
海外メーカーは太陽光パネルが日本の住宅に売れる余地があるとにらんでいます。海外では電力買い取り価格が25円というところもあり、パネルの本体価格が下がることで売れることを知っているからです。
国内メーカーにこだわらず、トータルのコストで検証することをお勧めします。
いくら儲かるの? お得なの? もとは取れるの?
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節約効果が高いといわれるソーラーパネルですが、心のどこかで買っても損するじゃないかと疑っている人は少なくないでしょう。
元を取るまで10年と聞くとちよっと不安になるのですが、電気代はかなり抑えることはできることは確かです。我が家の検証では、取り付け前後の電気代は差し引き、年間で18万円はお得になりました。
パソコン3台・通信機器が10時間以上稼働しているので、一般家庭より電気の消費量は若干高めですが、太陽光パネルから生まれる電気によって賄われているので、天候が良ければ電気代は0円に近い状態となっています。
日中に余った電気の売却益が5万4,612円になりました。(2015年5月~2016年4月)
日没以降は電力会社から電気を買わなければ生活できないので、電気の基本料金と使用料はを払わなければなりませんが、それでも16万4,353円の支払いで済みました。
参考までに、先月の5月電気料金は5,945円で、売れた電気は7,955円です。電気をタダで使わせてもらって、2,010円得したことになります。
使ってみて
ソーラーパネルの設置費用のコスト・天候の不順要素・メンテナンス費用についても考えて損得を考えなければなりませんが、太陽光で得た電気を蓄電するようにすれば、自給自足のゼロエネルギー住宅になることでしょう。
経済省・国交省も省エネ住宅には補助金を出していく政策をとっていますので、十分に情報を活用してみる価値はあると思います。(執筆者:村井 一則)