と耳にする機会は多いものですが、いつ政策が整うのか実際にお一人おひとりの力添えには反映されている実感は全くありません。
今ある資源で今できることは何かを選び抜いた3本の柱をお伝えしておきたいと思います。
目次
1本目の柱 訪問介護(ホームヘルパー)
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ホームヘルパーを自宅に呼ぶことに抵抗を持つご家族も多いものですが、ホームヘルパーは依頼されている生活援助やケア以外は行いませんし、介護に不要な物には手を触れない、関係ない場所や部屋には足を踏み入れないというのが、各ホームヘルパー事業者の鉄則になっています。
事件としてニュースに上がるような盗難や虐待をするホームヘルパーは稀ということです。
受け入れのコツ
ヘルパーと仲良くなる
仕事で直接話をする機会が持てないときには、ヘルパーが介護サービスに来ている時間に電話などをかけてみると直接会話もできます。
ヘルパー側もご家族と連絡がとれることは、安心材料になりますし、要介護者であるご本人との信頼関係も築くことができます。
連絡ノートを活用する
ヘルパーや働くご家族とのやりとりツールとしてホームヘルパー側が用意している事業者も主流となっています。ヘルパーが気づいた点や、質問など記入して帰ります。
買い物などで金銭を使用した場合にはレシートを添付するなど金銭管理にも利用されることもあります。働くご家族もヘルパーにお願いしたい事、最近気になる事、時には介護で困っている事などを綴る事ができます。
ヘルパーは毎回目を通し返事をしてくれますので、働きながら少しずつ介護の負担をヘルパーに委ねることができるといえます。
必要があればヘルパーが判断しケアマネージャーなどに報告して改善策などを、話し合ってくれます。連絡ノートの他に介護記録としてその日行った介護サービスを記録して帰りますので、どんなことをしたのかも明確に把握することができます。
2本目の柱 デイサービスを利用する
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デイサービス(通所介護)に出かける事は要介護者のご本人にとっても気分転換になります。
介護が必要になると、お一人での外出もなくなり、ご家族も仕事で忙しいとなると四六時中家の中で、外出は月に一度の通院の日だけ、という方も少なくありません。
要介護者のご本人のストレスが溜まると、批難的な言動が現れてきたり、在宅介護に悪影響が及びます。
デイサービスに出かけることでレクリエーションで身体を動かしたり、同世代の人と会話を持つことは、ご本人の自立心にも刺激になります。ご自宅でもハリのある生活と何でも自分でやらなければという気持ちを持てるようになります。
働くご家族の1番のメリットは、ホームヘルパーと違って日中長い時間預かってもらえるので、安心して仕事ができます。
3本目の柱 ショートステイを利用する
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ショートステイは1泊2日3食付きから、介護保険利用限度額の範囲内で1か月に30日まで利用することができます。残業や出張などが予想されるときはもちろん、介護者の休養、疲労回復に利用することができます。
事前予約が必要
ご家族が直接問い合わせ等はできますが、原則として予約は全てケアマネージャーからの受付となります。施設によって違いますが、予約受付は2か月前からの場合が多く3か月前という施設もあります。
ショートステイ利用のコツ
緊急時を除いて、急な利用はできませんので、今後利用する可能性がある時や利用する予定がなくても、1度はお試しで利用しておくことをおすすめします。
1度でも利用されて、ご本人の身体状況やご家族とのやりとりの履歴があると、急な申し込みでも空きベッドがあれば受け入れてもらえる可能性は高くなるものです。
施設側としては、身体状況が確認できていない方の受け入れは怪我や周囲への迷惑行為などのリスクげ高いとして懸念する場合が多い為です。
シーズンは予約集中
ゴールデンウィークや年末年始は1年前や半年前から打診するご家族も多いものです。必要があれば早めにケアマネージャーに伝えておきます。
希望を聞いたケアマネージャーはなんとか予約を取ろうと動いてくれるものです。ショートステイは介護利用料の他に食費(1日平均900円程度)は別途かかりますが、時間に追われる仕事両立で頑張られているご家族にとっては強い味方になります。
実際に24時間介護しご本人の様子を把握してくれているので、介護相談ができる窓口にもなります。ショートステイには生活相談員が配置されていますのでいつでもご家族からのご相談にも傾聴してくれます。
施設職員もご自宅での様子や困っている点、介護しづらい点を一緒に解決していきたいと思っているものです。介護は孤立しがちです。仕事に追われると相談する余裕もない程です。
辛い時こそ、お近くの介護スタッフをまきこんで、「みんなで介護している」という感覚を持つことで肩の力をほんのすこし和らげることができるはずです。介護離職することなく両立を続けられることを願っております。(執筆者:佐々木 政子)