「介護離職をしない」と社会は動き始めていますが、介護離職を避けられない方も多くいらっしゃるのが現実です。平均的な介護の期間は約13年程度といわれています。
働き盛りで介護離職された方は、介護が終了した後は社会復帰のチャンスは大いにあります。今回は介護離職をしてもやがては社会復帰を考えている方へのおすすめの準備をお伝えしておきたいと思います。
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目次
介護スタッフを巻き込む
介護離職されても、週に1度は通所介護や介護ヘルパーを利用するようにしましょう。介護離職した方が陥る問題点として、責任感があります。
経済的に不安のある方は週に一回2時間程度だけでも自分の介護には何十倍の助けになります。
介護スタッフは介護のプロです。直接介護に携わる時間が週に2時間程度だったとしても、それ以外の時間の介護方法のアドバイスものもらえるものです。
困っている介護や負担に感じている介護があれば、遠慮せずに聞いてみましょう。介護スタッフもご家族の負担を少しでも軽くしたい、協力したいと考えているものです。
介護に答えはありません。ご家族がやりやすい方法が正解のやり方です。少しプロに聞いただけで日々苦労していたことがストレスフリーになることが多々あります。
やりやすい介護を手に入れることができれば、時間に余裕ができて介護以外の時間に充てられるようになりますよ。
スキルを保つ努力を忘れずに
一般職でも同じですが、特に専門職などでは、例えば10年のブランクがあると10年のベテランの経歴があっても通用しないこともあります。
したがって、以前と同じ職に戻れるかは難しい現状とはなりますが、努力しておくことでブランクを軽くしておくことができます。
介護離職しても、介護が仕事と決めつけずに自分の仕事は別にあるという意識も大きなモチベーションになります。
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公的な支援制度を積極的に利用しよう
介護の合間にハローワークなどに足を運び自治体が行っている復職支援セミナーなどの利用や復職支援事業などの情報を集めておくことをお勧めします。
介護をしているご自身と社会復帰を目指しているご自身と並行して過ごすことが大切です。
介護に取られる時間は想像以上に多いものですが、1日の介護を書き出してみると意外と介護しなくても見守りでそばにいれば良い時間が見えてきます。
見守りの時間を利用して、社会復帰のための活動に充てることもできます。もちろん毎日の介護疲れの休息に充てることも忘れてはいけません。
企業の支援制度は積極的に利用する
お勤めの企業に介護休暇や介護休業の制度があれば積極的にとることをお勧めします。誰も利用していないからと介護離職を選ばれてしまう方も少なくありません。
あなたが勇気をもって介護休暇などを利用すれば次の人がとりやすくなります。
今後は介護が必要な職員が増えてきて、企業側の方が職員確保のためにぜひ介護休暇をとってほしいという時代が来るといっても過言ではありません。
制度が設けられていることは利用する権利があります。上司や担当者に確認にして有効に利用しましょう。
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資格を取得する
介護していたらそんな時間はないと思われる方も多いのですが、自分の用事も介護の一部だと考えて、介護と一緒にやりくりするクセをつけましょう。
目指すものがあれば介護の用事を1つ減らしたり、臨機応変に取り入れて良いのです。
介護の経験者となるわけですから、介護に携わる資格の勉強や介護保険を勉強すれば、介護の事務職なども選択肢が広がります。
まとめ
介護者の生活があってできる介護です。介護される側もすべての時間を自分に費やしてほしいとは望んでいないことが多いものです。
介護離職をすると介護中心の生活と考えがちですが、介護者が生き生きとしていると良い介護につながるものです。ご自分の時間も介護の時間に含まれるという考え方が介護離職で行き詰らない一番のコツといえますよ。(執筆者:佐々木 政子)