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個人投資家にとっての「上方修正」というキーワード
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上方修正とは、会社が予想していた以上に売上や利益が伸びた場合、上場企業の適時開示規約に則り、発表することです。
修正を行わなくてはいけない基準値
1. 売上高で10%以上の増加
2. 営業利益・経常利益・当期純利益で30%以上の増加
があった場合です。
上方修正を発表する意味
会社が予想以上に利益を出していることがマーケット全体に伝わることや、サプライズ効果もあり、株価が急上昇する大きな要因となります。
上方修正にまで至らなくとも、業績が予想よりも高い進捗率だっただけでも、上昇傾向が続くことも多いです。そのため、上方修正というキーワードは、個人投資家であっても敏感に反応していきましょう。
上方修正を発表する好業績企業を見分ける方法
先ほど挙げた2つの条件を満たす企業を「決算短信」から探すことです。
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上記画像はある企業の第一四半期(1Q)決算短信資料です。
赤い枠で囲った上の部分は今期の実績、下の赤枠は今期の会社予想となっております。
まず今期の会社予想(下の赤枠)をご覧ください。第2四半期の売上高は前年比8.4%増、営業利益は10.1%増の予想となっております。
それに対して実績(上の赤枠)は売上高が16.4%増となっており、1~2Qにかけて上方修正の基準にまで上昇する可能性は少ないかなと思われます。
その次の営業利益は前年比535.4%増となっており、会社予想と比べて、非常に大きなかい離が見られます。
この資料を見て判断できること
この場合、2Q発表前に上方修正する可能性が高いなと判断できます。
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投資対象を絞ったら「決算短信」をみる
決算短信は各企業のIR情報に掲載されていますので、誰でも閲覧可能です。
丁寧に調べていくことでサプライズ企業は事前にある程度判断できますが、証券取引所に上場されている企業は約3600社もあるため一つずつ調べることは不可能です。そのため、成長株や業績回復株など、投資対象を先に絞ってから、見分けてみましょう。(執筆者:坂本 彰)