施設入所を検討し、いざ見学に!
・ しっかり話を聞いたはずなのに、メモが上手く取れずに必要な情報がまとまらない…
・ 入所してみたら認識の違いがあって困った…
そんなことにならないよう、まずは事前に施設に関するパンフレットや資料を集めましょう。
そして見学や説明会に行く際にこれからご説明する便利なチェック&質問リストを確認し、聞き逃しなどが無いようにしていきましょう。
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目次
基本事項
施設の基本的な情報です。
どのような分類の施設なのか、職員の配置はどのようになっているのか等を確認しておきましょう。
・ 事業主体や施設長名
・ 施設の類型(有料老人ホーム、介護老人保健施設、グループホーム等)
・ 入所の条件
・ 医師や看護師が常駐しているか
・ 職員数、ケア体制
・ 医療機関、歯科医療期間との協力関係
立地
建物のある場所や、家族や親族が面会に行く際に交通の便が良いか。
周辺にはどのような建物や商業施設があるのか等をチェックしましょう。
・ 周辺の商業施設
・ 騒音や振動
・ 居室の日当り
・ 周辺の医療機関
生活スペース
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個室や共同居室、共有スペースなど、利用者が生活する場の確認をしましょう。
・ 同室者とのスペースの区切り方(共同居室)
・ ベッド周りの設備
・ トイレや洗面台の位置
・ 清掃が行き届いているか
・ 利用者の安全面が配慮されているか(手すりや段差、ナースコール等)
・ 面会等で利用できる来客用スペースの有無
・ 浴室の設備や清潔度
・ 利用者のプライバシーが守られているか
利用者の生活全般
入所してからどのような生活を送るのか、どのような介護体制がとられているのかを確認しましょう。
食事に関しては来客用に利用者と同じ食事を用意してくれる施設もありますので、どのような食事が提供されているのかを事前に相談・予約をして実際に食べてみるのも良いでしょう。(見学者実費の事が殆どです)
・ 居室清掃の頻度
・ 入浴介助の頻度
・ 医療機関への通院等の対応
・ 介護度の変化に対応ができるか(寝たきり状態での看護介護、居室の変更に柔軟か等)
・ 終末介護、看取りの対応
・ 外出、外泊時の送迎対応
・ 理美容サービスの有無
・ クラブ活動、レクリエーション活動の有無
・ リハビリテーションの有無
・ 喫煙者の受け入れの可否
施設内の雰囲気
照明は暗く職員も笑顔がない、そんな施設ですと不安になってしまいますね。
実際に生活している利用者や、対応するスタッフの表情や言葉遣い、介助する姿を見てみると良いでしょう。
・ スタッフの言葉遣いや対応が雑ではないか
・ 利用者が明るく生活しているか
・ 家族や来客向けに情報が掲示されているか
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費用
施設の設備や雰囲気の確認も大切ですが、一番のネックになるのが費用です。
その施設の種類や立地、入居予定者の年収などによっても金額は異なりますので、無理なく支払いができるのかしっかりと確認することが大切です。
・ 入居一時金が必要な場合の償却期間や返還金制度の有無
・ 月額の居室利用料や食事代、光熱費、管理費、洗濯費などの別途費用
・ 紙おむつや尿取りパッドの使用料金
・ 退去の際の費用
まとめ
上記の他にも気になることや聞いておきたい事があれば遠慮なく質問をしてみましょう。
イレギュラーな質問に対してもしっかりと返答してもらえるかも重要なポイントです。
可能であれば施設は1箇所だけではなく、何箇所か見学をしてそれぞれを比較してみましょう。新しい施設だから良い、古い施設だから良いという事ではありません。
施設見学と言っても実際には案内する職員に遠慮されて手短に済ませようとしてくださるご家族が多いのですが、今後の生活を送る大切な場所になるのでしっかりと見学して大丈夫です。
逆に見学時間を早く済ませようとする施設は少し不安に思った方がよいでしょう。
今回のチェックリストをご参考にされてポイントをしっかり見ておくことで複数の施設を見学した場合でも、チェックポイントが同じなので比較がしやすくなりますよ。
費用面を重点に置きつつ家族に合った終の棲家をじっくりと探す事が大切です。(執筆者:佐々木 政子)