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子供の成長はうれしいが…
先日、長女のクラスメートのお母さんから、
という話を聞きました。
長女はこの春から小学生になり、1人で近所の公園やお友達の家へ遊びに行くことも増えました。
親の注意が行き届かない分、他人にケガをさせてしまったり、他人のモノを壊してしまったりする可能性も高くなったといえます。
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自転車事故の損害賠償
昨今では、自転車事故で高額な損害賠償が請求されるケースもたびたび取りざたされています。
筆者の長女も時々自転車に乗って移動しますが、小学1年生とはいえ、しっかりこぐとそれなりのスピードが出ます。
クラスメートのお母さんの話を聞いたこともあり、万が一のことを考えて、わが家では「個人賠償責任保険」に加入しておくことにしました。
個人賠償責任保険とは?
個人賠償責任保険とは、日常生活の中で起きた事故で、契約者とその家族が他人にケガをさせてしまったり、他人のモノに損害を与えてしまったりしたときに、保険金が出るというものです。
子どもに関する事例として考えられるのは、次のようなケースです。
・ボール遊びをしていたら他人の家の窓ガラスを割ってしまった
・うっかり友達の眼鏡を踏んで壊してしまった
・サッカーをしていたら友達と衝突してしまい、相手の子がケガをした
・遊びに行った友達の家で、高価なソファにジュースをこぼしてシミを作ってしまった
・お店の商品をあやまって落として壊してしまった
・友達とふざけながら歩いていたら、散歩中のおじいさんにぶつかってしまいケガをおわせた
と心配になるような事例があるのではないでしょうか。
特に小学生のうちは、まだ周囲への注意力が乏しく、友達との遊びやおしゃべりに夢中になって、他人や他人のモノを傷つけてしまう可能性も高いといえます。
多額の賠償金を請求される場合もある
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貯金でまかなえる程度の事故であればまだ良いのですが、事故の内容によっては多額の賠償金が請求される場合があります。
特に自転車の事故については、高額な賠償金が課されたものの支払うことができず、自己破産にいたるケースもあるといいます。
「起きる確率は低いけれども、起きてしまったら取り返しがつかない」ことをカバーするため、いわばお守り代わりに、個人賠償責任保険に加入しておくことをおすすめします。
2013年 神戸地裁
当時小学校5年生だった少年が女性に衝突した事案で、被害者の女性が寝たきりになってしまったということを重くみて、加害児童の親に9,500万円もの賠償金の支払いを命じました。
個人賠償責任保険はどうやって入る? いくらぐらいかかる?
個人賠償責任保険は、単体で販売されていることが少ないため、
・ 火災保険
・ 傷害保険
などの特約として契約する、あるいはクレジットカード会員向けのオプションとして契約する、といった方法で加入することが多いようです。
掛金はその補償内容によってもさまざまですが、年額で1,500円~3,500円程度のものが多いため、大きな負担にならないのが嬉しいですね。
なお、他の保険の特約としてついていることが多いこと、また掛金が小さいこともあって、
ということも多いようです。
個人賠償責任保険に入る場合は、まずすでに契約している保険(特に自動車保険、火災保険、傷害保険、子ども保険等)の内容を確認してみましょう。
どんな保険に入るのが良い?
上述した事例の通り、1億円近い賠償金の支払いを命じられるケースもあるため、保険金は1億円以上の設定になっているものが安心でしょう。
また万が一の事態が起きた場合、自分で被害者と交渉するのは大変でしょうから、「示談交渉サービス」がついているものであれば、より心強いといえます。
なお補償の範囲が、国内で起きた事故のみか、国外も含まれるかは保険によって異なります。海外に行く予定がある方は、この点についても確認しておくと良いですね。
個人賠償責任保険に加入して、少額で大きな安心を!
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子どもを持ってしみじみと実感しているのが、「子どもは親の予想をはるかに超えたことをしてくる」ということです。
後になって、
「どうしてちゃんと注意していなかったの?」
と問いつめたくなるようなことも多く、特に1人で行動することが増える小学生になってからは、親の監督が行き届かないことが多くなったと感じるようになりました。
事故が起きないようにしっかりと子どもに教育をすることはもちろん大切ですが、「万が一」の事態に備えて個人賠償責任保険に加入しておくと、安心感が違います。
小学生の子どもがいるご家庭は、ぜひ一度加入を検討してみてはいかがでしょうか。(執筆者:青海 光)