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超高齢社会
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現在日本は
です。
20年後には3人に1人が高齢者という時代が来ると予想されています。
そのため高齢者の生活を支えるための施策を整えることはもちろんのこと、介護に従事する人の需要も今までになく多くなっています。
介護士の仕事がより身近になっている
そのような中で、実際に自身の親を介護している人や、介護サービスを受けている人など、介護に触れる機会がある人も多い中で介護士の仕事がより身近になっていることは確かです。
介護士の資格を取得するまでのきっかけはそれぞれですが、この仕事に関心を持ち取り組んでいくことは価値あることと言えます。
資格取得に至る現状
正社員として働きながら医療や介護関連の資格取得を目指す女性が増えているというデータがあります。
これは将来に備え、結婚や出産、育児後に働くことのできる仕事として計画的に先を見据えた形での取得と言えます。
介護のために離職する人は年間10万人ほどいる
介護を行いながら仕事を行っているひとは2013年で290万人と言われています。
企業も介護離職を防ぐために介護休業を認める等対策を行っていますが、認知症等家族の世話がより必要になるにつれ、離職を避けることは難しくなります。
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介護終了後の職場復帰
往々にして介護を行うものの年齢層は40、50代となり、介護の必要がなくなった時点で仕事に復帰しようとしてもなかなか元の仕事に戻れないのが現実です。
そのような状況で新たな資格を取得しようとする方も多くいらっしゃいます。
加えて家族の介護をきっかけとして、介護の技術を習得することに関心を持ち資格を取得する場合も多くあります。
実際に学んでいたことが助けになったという声をよく聞きます。
介護との両立
ここからは先ほどあげた例のうち、親の介護をきっかけとして介護資格の取得をする場合、介護をしながら資格を取得できるのか考えます。
現在介護業界でまず取る資格としては、ホームヘルパー2級から移行した介護職員初任者研修課程です。
現状では様々な法改正等が多いですが、現在はまずこの過程を受講し、その後の実務者研修を経て、介護福祉士の資格を取得するようになっています。
変更になった点
・ 実技研修の時間が増えたこと
・ 筆記テストがあること
です。
通信、通学コースでの受講
これを利用して最短で一か月での取得が可能であるので利用する人は多いです。
週に2、3日通学するとしても1日に6~8時間の講習なので、2か月、3か月のコースであれば、介護しながらでも通所介護に出かけている時間等を利用できることになり不可能ではないと言えます。
また平日働いている人のためのコースもあり、他の家族のサポートを受けながらこのような日程での取得も考えられます。
このように両立して行うことは難しいように思えるとしても、気分転換や、専門的な知識を学ぶことで介護サービスの選択の幅が広がることもあり、試してみる価値はあると言えます。
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仕事復帰の助け
このように努力して学んでも実際には生かせないのではないかと考える人もいます。現状としては生かす場所はたくさんあると言えます。
どんな年齢であっても介護に携わろうとしている人材が求められているのは確かです。
介護職員初任者研修の修了者は、一定の知識と技術を有していると認められるので、給料としても反映されてくると言えます。
多くの仕事が若い人材を優先する状況でも、介護の仕事は、様々な経験を持った者が集まり経験を活かしあう場であり続けています。
介護離職をしたとしても、介護離職の可能性があるとしても、このように新たな技術を身に着けることで役立つ人材となることを考えるとぜひ挑戦することをお勧めします。
まとめ
急激なスピードで高齢化社会から超高齢社会へと移行した日本では、介護の分野の法律や施策の変化も多くなっています。
以前は難しかったことに取り組むことができる環境が作られてきています。
家族の介護という一見難しい状況に遭遇するとしても、様々な方法を探し見つけ挑戦してみること、まず一歩を踏み出してみることが大切だといえます。
一生懸命になりすぎるとご自分のことは後回しにされる方が多いものですが、
これを目標に、いいかげん(良い加減)の介護を心がけましょう。(執筆者:佐々木 政子)