気が付けば2017年もあと少し。
来年4月に子どもの小学校入学をひかえているご家庭では、楽しみ半分、「ちゃんと学校生活についていけるか」という心配半分、という心持ちではないでしょうか。
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そこで今回は、今年公立小学校に入学した長女を持つ筆者より、「やっておくと安心な小学校入学準備」をご紹介します。
学習教材を用意しなくても、100円ショップで購入できるアイテムを組み合わせれば十分入学準備ができますよ!
目次
1. 生活習慣:ホワイトボードを活用
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保育園・幼稚園と小学校の大きな違いは、「基本的に、自分のめんどうは自分でみなければならない」という点だと思います。
先生の役割も、日常生活のサポートから教育へと変化します。
そのため小学校入学前までに、身の回りのことはある程度、「自分で判断し、自分でする」という姿勢を身に着けておくに越したことはありません。
そこで役立つのが、100円ショップで購入できるホワイトボードです。
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子どもに「歯はみがいた?」、「かばん持った?」と親が確認する代わりに、ホワイトボードにやるべきことを書いて、子ども自身に確認させます。
ホワイトボードに直接「やることリスト」を書き込んでも良いですし、マグネットシートを買って、表にやるべきことを書き、終わったらシートをひっくり返すという方法を採ってもかまいません。
ひらがなを読むのが難しければ、絵で描いてあげると良いでしょう。
小学校に入学すると、教室の時間割を見て、自分で次の授業の準備をしなければなりません。
ホワイトボードに書かれた「やることリスト」を確認しながら行動する、という練習をすることで、小学校でも戸惑わずに動けるようになりますよ。
2. ひらがな:ドリルを活用
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一般的な公立小学校に入学する場合は、入学前にひらがなの読み書きが完了している必要はないと思います。入学後にちゃんとひらがなの授業があるからです。
ただ自分の名前だけは、ひらがなで読み書きできるようにしておきましょう。
自分の持ち物がどれなのか判別できるようにしておく必要がありますし、最初に配られる教科書などに、自分で名前を書かなければならない場合もあるからです。
余裕があれば、ドリルを使ってひらがなの練習をしてみましょう。
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ザ・ダイソーでは、複数のひらがなのドリルを販売していますが、公立小学校の入学準備であれば、こちらの対象年齢4歳のレベルで十分だと思います。
子どもが嫌がらない程度に、少しずつ読んだり書いたりして勉強を進め、ひらがなに親しみが持てるようになっておくと良いですね。
3. 時間の読み方:時計のおもちゃを活用
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小学校入学前にぜひ身に着けておきたいものの1つとして、時計の読み方があります。
小学生になると、時計を見て動く機会が増えます。先生方も声をかけてくれますし、チャイムも鳴りますが、「9時に集合」、「昼休みは15分」など、時間を意識しなければならない場面が増えてきます。
入学前に時計の読み方を完璧にマスターしておく必要はありませんが、「〇時」と「〇時半」がわかるだけでも、先生の指示を理解しやすくなります。
100円ショップに時計の読み方が勉強できるおもちゃがあるので、それを使って勉強しておきましょう。
4. 算数の勉強:おはじきを活用
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小学校の教科の中でも、特に親が心配なのは「算数」ではないでしょうか。
算数は知識を積み重ねていく教科のため、一度苦手意識を持ってしまうと、克服するのが難しいという特徴があります。
出だしでつまずくことを避けるために、入学準備として0~10の数について学んでおくことをおすすめします。
0~10までの数を昇順・降順で間違いなく数えられるようになったら、「2に何を足せば10になる?」といった問題を通じて、10を作る練習を繰り返します。
「0と10」、「1と9」、「2と8」のように、反射的に対の数字が出てくるようになるまで、何度もやってみましょう。
10のかたまりを作れるようになれば、繰り上がりの足し算・引き算で大いに役立ちます。
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10のかたまりを意識するのに、おはじきはとても役立ちます。
実際におはじきを動かして、10のかたまりを作る練習をすることで、頭の中にイメージを作りやすくなりますよ。
小学校入学準備は、年内から「のんびりペース」で進める!
と思われるかもしれませんが、年内から始めるメリットは、「親も子も焦らずにマイペースで進められる」という点です。
年明けの1~3月は何かと忙しいもの。学習計画を立てても、思うように進まないことが多いのです。
子どものやる気が出なかったり、学習成果が見えなかったりすると、親も焦ります。
筆者も昨年のわが身を振り返り大いに反省をしていますが、「そんなことじゃ小学生になれないわよ!」などと口にしてしまうと、子どもは小学校入学に対してネガティブなイメージを持ってしまいます。
子どもが入学を楽しみに待てるように、準備をするときは余裕を持って、年内からゆっくり始めるのがおすすめです。
小学校生活にスムーズに移行できるよう、ぜひ100均アイテムを活用してみてくださいね。(執筆者:青海 光)