目次
年始の目標 挫折あるある

年始に
という目標を掲げたものの、数か月もしないうちに忘れてしまい、今年もお金がたまらなかった…という方は少なくありません。
筆者も長い間、貯蓄をしようと思っては失敗するのを繰り返してきました。
自分の行動を振り返って失敗した原因を探したり、貯蓄や投資に関する本を読んだりする中で、私なりの「幸せな節約生活のコツ」をつかめてきたと感じています。
今回は、筆者が実践している「幸せな節約生活のコツ」を3つご紹介します。
1. 2種類の先取り貯蓄を用意
先取り貯蓄は、強制的に一定額が積み立てられるという意味で貯蓄にとても有効です。
でも、月末にお金が足りなくなって貯蓄を切り崩してしまい、挫折感を味わった方も多いのではないでしょうか。
先取り貯蓄がうまくいかない理由として、
ことが挙げられます。
「何事もない普段の生活なら貯蓄できる額」を先取り貯蓄に回してしまうと、休暇や冠婚葬祭といったイベント予算を確保できないからです。
「守る貯蓄」と「使える貯蓄」
そこで、先取り貯蓄をするときは「守る貯蓄」と「使える貯蓄」の2種類を用意しておくことをおすすめします。
「守る貯蓄」
万が一のための蓄えや老後資金として確保するものです。
生活費として切り崩すことのないよう、無理なくためられる範囲の額を設定しておくのが良いでしょう。
うっかり使ってしまわないように、財形貯蓄など給与天引きの制度を使う、貯蓄分は個人型確定拠出年金(iDeCo)や投信積立に回す、という方法もおすすめです。
「使える貯蓄」
「何事もない普段の生活なら貯蓄できる額」を設定します。
イベントが起きて生活費が足りなくなったときは、ここから補填します。
「使える貯蓄」が仮にゼロになってしまっても、「守る貯蓄」は残ります。
たとえ少額でも、「毎月の支出が赤字になっていない」というのは大切なことです。
「着実にたまっている」という実感が、貯蓄しようという気持ちを継続させてくれますよ。

2. 節約術は1つだけ続けられればOK
節約指南書を読めば、たくさんの節約術を知ることができます。
あれもこれもと試してみたくなりますが、「最終的に節約術が1つ継続できればOK」と思うことにしましょう。
というのも、
・ 一度に複数の節約術を完璧にこなせる
という人は、実際はほとんどいないからです。
さまざまな節約術に挑戦してみることは大切なことです。
でも、うまくいかなかったときに落ち込むのではなく、
と前向きにとらえたいですね。
筆者もいまだに、いろいろな方法に手を出しては玉砕していますが、「10の節約術を試して、1つ無理なく続けられるようになれば十分」と考えています。
3. お金の優先順位を決める
節約ばかりに目がいきすぎて、楽しくお金が使えないようでは本末転倒です。
お金の優先順位を決めて、お金をかけるものとかけないものを明確に分けてみましょう。
筆者の場合
週末に家族と出かけるのが楽しみのため、外食費や娯楽費は一般的なご家庭より高めだと思います。
一方で、コンパクトな家が好きで、洋服にはあまりこだわりがないため、住居費や衣服費は必要最低限の支出に抑えています。
支出のメリハリ

お金をかけるものとかけないものを分けて、お金を使うジャンルを絞るようにすると、生活の満足度も高まりますし、節約の苦労も感じにくくなります。
優先順位の低い支出を大幅に削って、趣味のお金はしっかり使うといった、支出のメリハリを意識して生活しましょう。
節約は「耐えるもの」ではなく「前向きに楽しむもの」
節約生活というと、日々の娯楽を切りつめて我慢するイメージがあります。
我慢することで、一時的にお金を貯めることはできるかもしれませんが、どこかに無理がある生活を長期間継続するのは難しいものです。
そして「節約ルールを守れなかった」という罪悪感や劣等感を味わってしまうと、節約生活がつらくなってしまいます。
節約のストレスで散財してしまうといった悪循環に陥らないためにも、前向きに楽しく節約生活を続けたいですね。
「幸せな節約生活」をおくるために、筆者の考える3つのコツがヒントになれば幸いです。(執筆者:青海 光)