身近にデイサービスを利用されている方、老人ホームに入居されている方、いったいいくらくらいかかっているのか、気になりますよね。
介護保険導入前の様にタダというわけには行きませんが、介護保険は介護費用の負担軽減になっているのでしょうか?
誰もが、元気に年をとり自宅で自立した生活を続けていくことが理想的ではありますが、いつ身体状況に異変が現れ介護が必要な状況となってしまうか予想ができません。
介護が必要となった時には、なんとなくお金がかかるのではないかと予想する人は多いと思いますが、
入居型老人ホームの利用がいいのか
特別養護老人ホームに入るのがいいのか
迷ってしまうところではありますよね。
そこでまずはどれぐらい金額が発生していくのかお知らせいたします。
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目次
デイサービスを利用すると?
どんな状況になったとしても在宅での生活を望まれる方は、少なくありません。
しかし、在宅での生活を送っていくには、ご家族様の支援が必要になるでしょうし、介護保険サービスの利用が必要なのかもしれません。
デイサービスを利用するにもそれなりの料金がかかってきます。
デイサービスの利用に関しては、実は介護度や施設の規模(小規模 通常規模 大規模)また利用時間帯によって料金が違っています。
デイサービスの利用料の目安
一番軽い介護度である「要支援1」の方で週1回食事なしの半日のデイサービスを利用されますと、月2,000円でおつりがくるぐらいです。
しかし、昼食つきのところでは、昼食代が別にかかりますのでその分が加算されます。
500円の昼食代であれば週1回とするとひと月では2,000円程がプラスされ、合わせてひと月の利用料は4,000~5,000円程度がかかると見込まれます。
一番重い介護度である「要介護5」になり週5回ぐらいデイサービスを利用すると、通常規模で6時間以上8時間未満の利用時間としても1,100円ぐらいが1回の利用料金となりますので、ひと月の利用料金は2万2,000円程になります。
さらに、食事代が500円かかるとすると、ひと月の利用で1万円が食事代としてかかることになります。
利用料と合わせて3万円程度かかると見込まれます。
その他に訪問介護や福祉用具貸与、短期入所生活介護などなど他のサービスと合わせて利用するにしても、ケアマネージャーと金額の相談をしながらの利用となります。
ご本人やお家族の必要に応じてというのが大前提に有りますが、負担できる介護費用に合わせて翌月の予定額を確認しながら利用していくこともできます。
意外にも介護費用の負担できる金額に合わせてケアプランを立てているご家族は多いのが現状です。
入居型老人ホームを利用すると?
入居型老人ホームには、住宅型有料老人ホームがあります。
民間の老人ホームであり比較的自立が可能な高齢者を対象としています。
介護度が重くなったとして介護サービスが必要な状況となった場合でも、在宅介護保険サービスを利用できます。
入居型老人ホームの利用料の目安
訪問介護や通所介護など外部の介護サービスが自由に選択でき利用ができるため、自分にあったサービスを受けることができます。
しかし、食事や見守り居室利用料金等を含めおおむね15万円が月にかかったとしても、外部サービスの利用料も別途負担になりますのでさらに料金がかさみます。
料金が高く、引越しをしなくてはいけない状況になっている人もたくさんいらっしゃいます。
特別養護老人ホームを利用すると
老人ホームの中でも費用が安くすむので、既に希望されている方も多いかと思いますが、特別養護老人ホームは「要介護3」以上の方の申込みが可能となっています。
日本の何処の地域でも見られる待機者が多いため、なかなか入所することが難しい状況ではありますが、公的に運営されているため費用は安価です。
特別養護老人ホームの利用料の目安
高額な入居一時金はかからないし、毎月の利用料金も10万円程度であり民間の有料老人ホームに比べ手ごろではあります。
所得に応じた金額設定になっているので、申込み時に確認する必要があります。
寝たきりなど介護度の高い人が長期入所可能な施設であり24時間体制で介護が受けられます。
しかし、医療ケアが継続して必要になってしまうと利用できない施設も多く、長期入院へと変更せずにいられない状況になり、せっかく入所したとしても退去という形になってしまう場合もあります。
まとめ
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介護することが在宅で困難になってしまった場合には、デイサービスや他の介護サービスを利用しながら、限度額を超えない程度に家族負担を軽減し、なんとか生活を続けていくことが、料金に優しい利用の仕方となることは間違いありません。
しかし、家族が限界を感じたときには施設の検討も必要です。
要介護3以上の認定であれば、特別養護老人ホームの利用の検討も必要です。
空きがなければ特別養護老人ホームに比べると少々高額な有料老人ホームの利用の検討も必要かもしれません。
料金と介護負担軽減については、いろいろと考えるところがあります。
施設へ足を運び詳しい内容を確認したり、担当のケアマネージャーさんと一緒に相談してみることが大切です。
話し合いは本人にとって、また、家族にとってよい選択を導き出してくれるでしょう。(執筆者:佐々木 政子)