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長続きしない家計簿
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節約への一番の近道として推奨されているのが家計簿をつけることです。
しかし、実際には家計簿をつけ始めても長続きせず挫折してしまう人も多いのではないでしょうか?
実は筆者もそのひとりです。しかし、今は毎月しっかりと家計簿をつけられるようになりました。
そのカギは「性格」にありました。
家計簿が長続きしない理由
筆者が思うに、家計簿が長続きしない人はひとつのことを地道に続けることが苦手な人が多いような気がします。
その目安となるのが、学生時代の勉強方法です。
はるか昔に過ぎ去りし学生時代を思い返してみると、同級生の勉強への取り組み方は対照的な2つのタイプに分かれていました。
「亀タイプ」
毎日少しずつコツコツ勉強する
「ウサギタイプ」
テスト直前になると付け焼刃で集中的に勉強を始める
この記事をお読みのみなさまはどちらのタイプでしょうか?
筆者は「ウサギタイプ」です。
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家計簿に適しているのは…
一般的には、家計簿はコツコツつけてこまめに家計の収支を管理してこそ、初めて節約につながるとされています。
つまり亀タイプであることが求められるのです。
しかし、学生時代はテスト直前に血相を変えて勉強していたウサギタイプの筆者は、今もなお切羽詰まってからの短期決戦型で、コツコツ継続して物事を行うのが大の苦手です。
どうりで家計簿をつけてもすぐ挫折していたわけです。
家計簿を続けられない理由を箇条書きにしてみた
そうは言っても、子供の大学進学でごっそりお金が出ていき家計がひっ迫するのを放置するわけにはいきません。
そこで、まずは自分が家計簿をつけることに挫折する理由を箇条書きにまとめてみました。
すると次の3つの理由が浮かび上がりました。
1. 毎日収支を記録するのが面倒くさい
2. 費目ごとに月の合計金額を算出するのが面倒くさい
3. レシートに違う費目が混ざっていると費目別に分けて書き出すのが面倒くさい
大変お恥ずかしい話ですが、全ての語尾に「面倒くさい」という言葉が並ぶ結果になりました。
家計簿の3大「面倒くさい」を発見
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家計簿が続かない原因がわかったところで、今度は「面倒くさい」をどう克服するかについて考えました。
その結果誕生したのが以下の「マイルール」です。
1. 毎日収支を記録するのが面倒くさい
短期決戦型のウサギタイプである自らの特性を生かし、
と考えました。
その方法に切り替えてから3年以上たちますが、驚くべきことに一度も挫折することなく継続できています。
2. 費目ごとに月の合計金額を算出するのが面倒くさい
家計簿に金額とその内訳を入れるだけでアプリが勝手に計算してくれるので、自分で費目別合計金額を計算する手間が省けます。
また、筆者が使っている家計簿アプリはグラフで費目別収支を「見える化」してくれるので、支出がかさみやすい月や各費目の支出の変動が数字を見なくてもわかり、とても便利です。
家計簿アプリについては、こちらの記事をご参照ください。
3. レシートに違う費目が混ざっていると費目別に分けて書き出すのが面倒くさい
レシートに異なる費目が混在している場合は、最も合計金額が多い費目に他の費目の金額も合算することにしました。
例えば、スーパーでは主に食品を買うため、日用品費を買っても食費でカウントします。逆に、ドラッグストアでは日用品が主なため、食費を日用品費でカウントします。
家計簿をつけてからまもない数か月は、きちんと費目別の仕訳にしていましたが、途中で面倒になり上記の方法に切り替えました。
月ごとの費目別支出をさかのぼって比較したところ、金額にほとんど差がありませんでした。
そのことから、費目別の支出については「大きく違わなければOK」と結論づけました。
家計簿のつけ方に決まりはない
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かくして筆者は挫折を乗り越え、めでたく家計簿を続けることに成功しましたが、この方法はあくまでも筆者自身に合った方法にすぎません。
自らの性格分析をベースに家計簿づけが嫌にならない手立てを考えることは、大変有効な方法だと確信しています。
家計簿のつけ方に決まりはありません。
自分が続けやすいと思った方法ならどんなつけ方でもよいのです。
そう考えると、より気楽に家計簿をつけやすくなるのではないでしょうか。(執筆者:大岩 楓)