3月に入り、日経平均、ニューヨーク・ダウ平均ともに非常に値動きの荒い展開になりました。
急ピッチで調整が進み、マーケットの値動きについていけなかった投資家も多かったのではないのでしょうか。
株価変動には必ず理由があります。
その理由を頭に入れておくことで、状況に応じたタイムリーな投資判断ができるようになるのです。
ここからは投資初心者が注目すべき、2つのポイントについて解説できればと思います。
ポイント1:米国の金利情勢に注目しよう!
日本とは異なり、米国のファンダメンタルズは盤石です。
リーマンショック以降、下げすぎた金利を正常化するフェーズに入っているわけです。すなわち、利上げですね。
利上げ局面では、市場に出回る資金を抑えに行きます。よって、基本的には景気を冷やす政策と言えるのです。
では、2月からの米国株の大幅下落について振り返ってみましょう。
ダウ平均が666ドル安の大幅下落を記録したのは、2月2日のことです。堅調な雇用統計の発表を受け、利上げペースの拡大が意識されたタイミングとイコールです。
米国債が下落し、一時的に米10年債利回りも2.85%まで上昇しました。米国の金利情勢を理解することができれば、リスクを回避した運用ができるようになります。
ポイント2:“不透明感”は売りのサイン
市場関係者が最も嫌うことは先行き“不透明感”です。基本的に、市場の動向が読めない時は売りと判断して問題ありません。
欧州債務不安やチャイナショック、さらには、数年前に起きたブラジルの政局不安も“不透明感”を煽る事例と言えるでしょう。
特に、ブラジルの通貨であるレアルは、いまだ低空飛行の状態が続きます。
また、ここ最近の日米株価大幅下落も、少なからず“不透明感”に起因します。
2月5日の取引時間中に、ダウ平均は一時1,600ドル安近辺まで下落しました。
これは、FRBの新議長が就任した日と同日です。市場関係者の中には、少なからず、新議長の出方や政策を見極めたいとの思惑があったと思います。
先行きがわからないときは売り。これも投資における鉄則です。
株価は気持ちで動くとも言われます。先行きがわからないなか、積極的に買いを入れるほうがレアケースと言えるでしょう。
逆に、好材料が出て買いに行かないことも、レアケースと言えるでしょう。
売買に迷ったら投資家心理を分析してみることをおすすめします。多くの投資家が動くであろうトレンドに、ベットしてみてください。(執筆者:徳田 陽太)
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