不動産投資の世界で、最近目にする機会が多くなったと感じるキーワードに「ホームステージング」があります。
皆さんは聞いたことがありますか?
元々は不動産売買取引で用いられていた手法ですが、最近では賃貸物件の空室対策に用いる人も増えてきています。
そんなホームステージングをご紹介することにしましょう。
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目次
ホームステージングの歴史
1970年代、アメリカで生まれたホームステージング。
その後、カナダ、フランス、イギリス、オーストラリアなどにも広まっていきました。
ところが、日本で普及が始まったのはごく最近のこと。
ホームステージングという言葉を聞いたことがなくても無理はありません。
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目的はスムーズな中古住宅の取引
ホームステージングとは、中古住宅を売却する際に素敵なインテリアなどを配置して、室内を魅力的な空間に仕立て上げるもの。
何もない殺風景な状態で売り出すよりも、新築マンションのモデルルームのような演出をした上で見てもらうことで、内覧客の購買意欲を喚起させることができると言われています。
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海外では、より早くそしてより高く住宅を売るためには、もはやホームステージングの演出は欠かすことができなくなっているのです。
また、ホームステージングは入居後の家具選びの参考になるため、売主だけでなく買主にとってもメリットのある仕組みと言えます。
これまでなぜ日本で広まることがなかったのか?
それは、日本の住宅市場の特殊性にあると考えられます。
日本の住宅市場
圧倒的に新築物件が多い。
アメリカの住宅市場
約9割は中古住宅が占める。
日本と異なり、むしろ中古住宅を購入することが主流となっている海外では、ホームステージングが早くから広まったと考えられます。
今後日本での普及も期待されるホームステージング
日本におけるホームステージングの普及に注力する「日本ホームステージング協会」が設立されたのは2013年のこと。
同協会はホームステージャーという認定資格制度を設けており、2017年8月時点で1,476人の認定ホームステージャーが登録されています。
日本でも今後中古住宅の取引が増えていくことが見込まれ、それに伴いホームステージングの需要は高まっていくことでしょう。
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また、賃貸物件でホームステージングを取り入れれば入居者の早期獲得にもつながり、空室による機会損失を減らすこともできます。
このように、ホームステージングは賃貸住宅市場にも広がりを見せ始めています。
近い将来、日本でもホームステージングが当たり前になる日が訪れるかもしれません。(執筆者:内田 陽一)