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介護してる人にハプニング
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介護が必要な高齢者を自宅で介護している際に、困ることがあるといえば介護者さんや他の家族の体調不良などのハプニングです。
高齢のおじいちゃんおばあちゃんの介護にまで手が回らないし、夜間を含め一人で過ごさせるのは心配で困ります。
そんな時、強い味方になってくれるのはショートステイです。
・ ショートステイで長期に預かってもらう方法
・ 急な利用が可能かどうか
をご紹介します。
ショートステイできる期間は?
ショートステイの別名は、「短期入所生活介護」または、「短期入所療養介護」といいます。
どちらであるかは、利用する施設の種類によって違います。
どちらも、短期間の利用を想定しています。
短期間の利用とは、おおむね30日間のことです。
介護者が体調不良などで入院が必要になった場合、入院中はもちろんのこと、退院してすぐに介護ができる状態になるとも限りません。
その間も、なんらかの介護サービスが必要になる場合があります。
短期入所生活介護
特別養護老人ホームなど
短期入所療養介護
介護老人保健施設や介護療養型医療施設などを利用する場合に当てはまります。
最長何日くらい利用できるのか
介護が難しい状況が長くなるような場合には、30日を超えての利用もお部屋の空きさえあれば可能です。
ただし、30日を超えた31日目は自費で利用しなければならない決まりがあります。
介護保険のサービスは、普段は1割から2割の負担で利用できるのですが、この部分が10割負担になるのです。
30日という期間の捉え方
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ひと月単位で区切って考えるものではないので、ショートステイを100日間利用した場合、31日目と62日目、93日目に自費で利用しなければいけない日が発生すると考えてください。
急な利用はできる?
事前に、介護者さんに入院加療などが必要だとわかっている場合には、その期間までに施設を探す余裕があるでしょう。
しかし、急な体調不良などの場合はどうでしょうか。
今までショートステイを利用したことがない方の場合、利用するための面接や契約などから始めなければなりません。
施設に空きがあれば、対応してもらえることがあります
担当のケアマネジャーさんに相談すれば、利用可能な施設を一緒に探してくれたり、面接や契約の手助けを行ってくれたりします。
また、介護支援計画書へのショートステイの利用についての記載も必要です。
ショートステイの利用が必要になった時点で、早めにケアマネジャーさんに相談するようにしましょう。
1か所の施設利用や形にこだわらない
ショートステイを長期間利用したいと思った時、1か所の施設に空きがあればいいのですが、空きのないこともあります。
その場合、ほかの施設に空きがないかどうかを確認してみましょう。
1施設の利用で済むのであればそれに越したことはないのですが、空きがなく自宅に戻ることになってしまうのでは大変です。
ほかの施設を利用することも視野に入れましょう。
また、有料老人ホームなどの中には、空き部屋をショートステイのように利用可能としている場合もあります。
そのような施設がないかどうかを当たってみるのもいいですね。
臨機応変に対応
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ロングショートステイは、空いている部屋がないなどの理由で、利用がなかなか難しいサービスではあります。
ですが、介護者さんの体調不良など、どうしても必要になることがあるのも事実です。
お困りごとが発生した際には、まず、ケアマネジャーさんに相談するようにしましょう。
また、1か所の施設だけではなく多数の施設利用を視野に入るなど、臨機応変に対応することがショートステイを上手く利用するコツです。(執筆者:佐々木 政子)