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日本人の2人に1人ががんになる時代

と気になっている方もいらっしゃると思います。
ただ日本には高額療養費制度があるし、支払った保険料以上に給付金を受け取れる確率は低いので、がん保険は不要と考えるファイナンシャルプランナーなどもいます。
やっぱり必要な人はいます
勿論一理あると思いますが、がん保険を準備しておいたほうがいい方がいらっしゃるのも事実です。
それから選ぶがん保険のタイプも、置かれている状況によって変わってきます。
それではどのような方が、どういうタイプのがん保険に加入すべきなのかを見ていきましょう。
1. 貯蓄額が100万円未満の場合

貯蓄額100万円には、マンションの頭金や子供の学費など、目的が明確に決まっている貯蓄は含みません。
緊急予備資金として、自分や家族が困ったときなどに使えるようにしてあるお金が100万円未満の方は、がん保険を検討いただければと思います。
がんの治療が始まって、一時的に収入が減るようなことがあっても、安心して治療に専念できるがん保険がいいかと思います。
オススメ「がん保険」のタイプ
「一時金タイプ」でがんの診断給付金を受け取れるタイプです。
2. 派遣社員や自営業など

派遣社員の方は雇用が不安定ですので、がんで仕事を休みがちになると、契約の継続が難しくなる可能性があります。
それから自営業の方は、他に任せられる人がいればいいのですが、1人あるいは夫婦など少人数で事業を行っている方も多いので、収入を補填できるようにしておく必要があります。
オススメ「がん保険」のタイプ
上の貯蓄額100万円未満の方と同じく、「一時金タイプ」でがんの診断給付金を受け取れるタイプです。
3. 独身の方、既婚者でも配偶者が働いていない場合
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雇用形態が正社員の方でも、独身の方や、結婚していても配偶者が働いていない場合は、収入減や、高額療養費の自己負担分をカバーできるようながん保険に加入していると安心です。
オススメ「がん保険」のタイプ
治療が長引きがちな抗がん剤治療などにも対応できる、「給付金タイプ」をまず検討してください。
余力があれば、がんと診断された場合に一時金が受け取れるタイプも、特約などでつけておくとなお安心です。
可能であれば払込免除特約もつける
もともと払込免除特約が自動的についてくる保険会社もありますが、特約がついていない場合は、できるだけ払込免除特約をつけるようにしてください。
がん保険は支払いが継続しないと保険契約が消滅してしまいます。
せっかくがん保険があると思っていても、続けられないと意味がないので、安心して治療に専念するために、払込免除特約をご検討いただければと思います。
がん保険って何歳から入ったらいいの?
これ、よく聞かれる質問です。
正解はないのですが、35歳前後で真剣に検討し始める方が多いように感じます。
早ければ早いほど、一生で支払う保険料の総額は安くなるのですが、あまりに早く入ってしまうと、本当に必要となる時期に、時代遅れのがん保険になっている可能性もあります。
がん保険に加入したからと安心せず、5年に1回程度は定期点検することが大切ですね。
「必要だ」と感じたら検討する
がん保険が絶対に必要というわけではないのですが、やはりがん保険に加入しておいたほうがいい方もいらっしゃいます。
4月の改定で消費者にとって検討する価値のあるがん保険が増えてきましたので、自分は必要だなと感じた方はご検討ください。(執筆者:水谷 文枝)