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介護保険における住宅改修の種類と内容
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労働省のホームページにある「介護保険における住宅改修(pdf)」の 住宅改修の種類から紹介します。
・ 滑りの防止および移動の円滑化等のための床または通路面の材料の変更
浴室は非常に滑りやすくなります。
それを防ぐ床材に変更したりします。
・ 引き戸等への扉の取替え
開き戸をアコーディオンカーテンや折り戸に変更して、住宅内での動きがしやすいようにします。
・ 洋式便器等への便器の取替え
和式便器から洋式便器にすることで、足腰への負担を少なくして行う事ができます。
・ その他前各号の住宅改修に付帯して必要となる住宅改修
例えば、手すりの設置をする際に壁の下地の補強などがあります。
要支援の方は対象になりません。要介護状態の方のみです。
住宅改修の対象外になるものについて
生活しやすい住環境にするのが住宅改修ですので、それに直接関係しないものは介護保険の対象外になります。
例えば、
という理由で、外に屋根をつけるようなことは対象外です。
また、トイレや玄関の位置そのものをかえることも対象外です。
何が介護保険の対象で、対象外なのか分からない場合は、担当のケアマネジャーか、実際に工事をする業者に尋ねるといいでしょう。
関連記事:「介護保険における住宅改修」を簡単に解説 できること、できないこと
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住宅改修にかかる費用について
改修に実際にかかった費用の1割(所得によって2割)を支払います。
20万円が限度です。限度額を超えた分は自己負担となりますので、注意してください。
例)工事費用20万円(限度額範囲内)
20万円の1割は2万円なので、自己負担費用は2万円です。
例)工事費用50万円(限度額範囲外)
介護保険の限度額20万の1割=2万
限度額を超えた金額=30万(50万-20万)
2万+30万=32万
自己負担費用は32万円です。
住宅改修の手順
1. 担当のケアマネジャーさんに相談する
この時点で自治体に申請する書類があるので、必ずケアマネジャーに声を掛けて下さい。
2. 業者が工事を開始します。
3. 終了時に工事に掛かった費用の全てを支払います。
4. 自体体に介護保険の対象になる分である9割を請求すると口座に振り込まれます。
これを償還払いと言います。
住宅改修とは何を指すのか
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自宅で介護が必要になった場合、介護に適した環境に整える必要があります。
一般的に思い付くものとして、手すりの設置や段差の解消があると思います。
健常者は当たり前に生活している住環境でも、介護を必要とする高齢者にとって生活に支障をきたします。
介護保険制度を利用して住宅改修を行ってください。(執筆者:陽田 裕也)