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3つのNISA
政府が掲げる「貯蓄から投資へ」のスローガンのもと、お得な税制優遇のある「NISA」が2014年にスタートしました。
その後、
・ 2016年から「ジュニアNISA」
・ 2018年からは、「つみたてNISA制度」
がそれぞれ始まり、少額からの投資を後押しする制度が続々と整備されています。
3つのNISAが立て続けに出てきて、正直違いが分からず、どう活用していくか迷っている人もいるかもしれません。
そこで今回は、3つのNISAの特徴や違い、それらの活用法などご紹介していきます。
特徴や違いを整理しましょう
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出典:金融庁
3つのNISAは、非課税期間や非課税投資枠の上限などが異なってきます。
3つのNISAが、すべて税制優遇制度であることは共通しています。
1. NISA
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少額の投資を後押しする非課税制度です。
日本に住む20歳以上の人が利用できます。
通常ですと、投資信託や株式などの投資から得られる譲渡益や配当金などへは、20.315%の税金がかかります。
NISAでは非課税となることが、最も大きな特徴の1つです。
また非課税投資枠が毎年120万円、非課税期間は最長5年間となっています。
非課税対象となる金融商品は、国内外株式や株式投資信託、国内外ETF、ETN、国内外REIT、新株予約権付社債です。
そして、NISAでは非課税期間である5年間が終了するときに、保有する金融商品を翌年の非課税投資枠に移すことも可能です。
このことを「ロールオーバー」と呼びます。
2. ジュニアNISA
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日本に住む0歳から19歳までの未成年者向けの少額投資非課税制度です。
口座開設者本人である未成年者の2親等以内の親族(両親や祖父母など)が運用管理を行います。
非課税投資枠は毎年80万円が上限、非課税期間は最長5年間となっています。
また、払い出しは18歳まで制限されているところも、従来からのNISAとの違いとして挙げられます。
3. つみたてNISA
2018年より始まり、長期・積立・分散投資を後押しする非課税制度です。
これまでのNISAと違う点としては、非課税投資枠の上限が毎年40万円と低く設定されていますが、非課税期間は最長20年間となっています。
また、長期・積立・分散投資という観点から、つみたてNISAの投資対象は、これまでのNISAとは異なり、長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託が該当します。
そして、つみたてNISAでは「ロールオーバー」はできませんので注意しましょう。
目的別にNISAを使い分け
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3つのNISAは、それぞれ特徴が異なってきます。
NISAはお得な税制優遇がありますので、存分に活用していきたいところです。
NISAを目的別に活用することをおすすめします。
例えば、
NISA… 海外旅行資金や結婚資金など、比較的短期的な目的
ジュニアNISA… 子供や孫の教育資金などを目的に、将来に向けた長期投資という位置づけで資産運用
つみたてNISA… 住宅購入資金であったり、老後資産を貯めておくためであったり、コツコツ着実に資産の形成を図る
それぞれの特徴を踏まえた賢い活用方法といえるでしょう。(執筆者:荒木 柚芽子)