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NISA口座開設にマイナンバー提示が義務付け
2014年1月からスタートした少額から投資ができる非課税制度のNISA。
2016年からは、事務手続きの簡素化などを図るため、NISA口座を開設するときには、銀行や証券会社などの金融機関にマイナンバーを提示することが義務付けられています。
また、NISA口座の金融機関の変更や、氏名・住所変更の際も、変更するたびにマイナンバーの提示が必要です。
なお、マイナンバーの提示は、マイナンバーカード、または、通知カードと運転免許証などの本人確認書類のコピーのいずれかが必要です。
法令により、今後もNISA口座を利用していくためには、2018年12月末までに金融機関へマイナンバーを提示する必要があります。
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マイナンバー提示の義務化より前にNISAを活用してる場合
従来は住民票を提出することでNISA口座を開設することが可能でした。
そのため、今現在の法令により求められているマイナンバーの提示を行っていない可能性があります。
もし、2014年のNISAのスタート当初より利用している人で、マイナンバーを提示した記憶がない場合は、まずは金融機関にマイナンバーの提示の有無を確認してみましょう。
マイナンバー提示の理由
それぞれの金融機関は、NISA口座の開設を申し込んだ皆さんに代わって、一人一人の法定調書を管轄の税務署に提出しています。
税務署はマイナンバーによりNISA口座開設可能な人物か、脱税などの違法性はないかなどをチェックします。
そのため、金融機関へのマイナンバーの提示が求められています。
マイナンバーを活用することで、より適正で公平な課税につながるという考えのもと、過少申告を防ぐことにつながります。
また、従来手続きが煩雑であった住民票の提出が不要となり、事務手続きの簡素化が図られています。
マイナンバーを提示しない場合
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NISA口座が自動で更新されず、新規の投資を行うことができなくなります。
NISA口座が利用できなくなるだけで、特段法的な罰則は課せられません。
マイナンバーを提示した記憶のない方は、有無を確認のうえ、安心して継続的にNISAを活用してください。(執筆者:荒木 柚芽子)