筆者は今春ペーパードライバー教習に通い、10年ぶりに車の運転を再開しました。
その費用は5万円です。
筆者の体験をもとにレポートします。
あなたなら通う価値があると思えるか、ぜひ考えてみてください。
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目次
10時間の教習で計5万円 ずばり払う価値あり
筆者は免許取得後3年間運転しており、ペーパー歴は10年でした。
通ったのは、ペーパードライバー教習に定評のある近所の教習所です。
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ペーパー歴10年でしたが、今では高速道路も狭い路地もスムーズに運転できるようになっています。
費用の内訳は…
教習予約は通常の教習と同じ方法で、自分の空き時間に予約を入れて通います。
筆者は1回通うごとに2コマ連続で取るようにしたので、2時間 ×計5日通いました。
最初に、以下についてヒアリングを受けました。
・何が苦手、不安なのか。
・乗る予定の車の車種。
・運転を再開したら、どんな道をどのくらい運転することになりそうか。
などです。
ヒアリング後に計10時間の教習を勧められ、説明を聞いて納得できたので決めました。
「何が怖いのかわからない」のに「怖い」
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ペーパードライバーになってしまう理由の大半が「
運転が怖いから」ではないでしょうか。
筆者もそうでした。
もともとどんくさく、免許取得のために教習所に通っているときも怒られどおしで、運転に自信はなかったのです。
それでも田舎に住んでいる間は、車が必要で乗っていましたが、都会に引っ越してきて電車移動が主になり、車の運転から遠ざかってしまいました。
それが子供の習い事の送迎のために車を運転しなくてはいけなくなり、しぶしぶ再開を決めたは良いもののどうにも怖いのです。
しかも最大の欠点が「何が怖いのかよくわからないこと」でした。
運転のいろはも忘れてしまい「ココが苦手」と具体的に挙げることもできませんでした。
ペーパードライバーの気持ちを知り尽くした指導「あなたが怖いのはココでしょ?」
教習所には、そんなペーパードライバーの「怖い」が一体何なのか、よく知り尽くしたメニューが用意されていました。
(エンジンのかけ方、コーナーの回り方、加速・減速・停車、駐車の練習)
2回目:信号のある2車線以上の広い道路で走行
3回目:住宅街の見通しの良くないコーナーにて右左折の特訓
4回目:狭い道路で対向車とのすれ違いの特訓
5回目:マイカーで自宅車庫入れ、行きつけの近所のスーパーへの実践練習
4回目までが教習車、ラスト5回目をマイカーで教習してもらいました。
2回目までの教習は初歩的な運転のおさらいです。
「運転って何だったっけ」から来る恐怖感を克服できました。
また3回目と4回目では、運転を苦手とする人が感じる
「こすったらどうしよう……」
という恐怖感にフィーチャーした内容でした。
ラストは卒業後を見据えて自宅近所を走り、実践的な教習を受けて終了しました。
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その人に合わせた「カルテ」を書いてもらえる
筆者の通った教習所では、毎回教習が終わるたびに「カルテ」を書いて渡してくれました。
今日受けた講習の内容と、気をつけるべきポイントやアドバイスを教官が書いてくれます。
このカルテがペーパードライバーの気持ちを本当によくわかってくれているなぁと感じる内容でした。
例えば…
走るときの目線は左7割、右3割です。
センターラインや対向車をじーっと見ないようにし、左前方を意識して走りましょう。
→ 運転の下手な人あるある「やみくもにキョロキョロ」、もしくは「センターラインや対向車を凝視して石になる」をよく理解したアドバイスです。
・すれ違いできるかどうかは、対向車を横2台分並べてイメージしてみて、2台分あれば「行ける」と判断できます。
・コーナーミラーは何かが「いる」か「いない」か見て、カーブミラーは何か動きが「ある」か「ない」か見てください。
→ こちらも「やみくもに対向車や障害物を恐れる」という、運転下手な人あるあるをよく理解してくれています。
身内に教わるならタダだけど…
筆者はこの5万円のペーパードライバー講習を、とても価値があると感じました。
免許取得のための通常教習と内容は重なるのかもしれませんが、ペーパードライバーの特徴に絞って教習内容が選定されています。
運転の上手な人には理解しがたいと思いますが、免許を持っているのに車に乗らなくなってしまった人が持っている「謎の恐怖感」は少しのことではぬぐえないものです。
だいたい心配性の人がペーパードライバーになります。
身内の運転の得意な人に同乗してもらい、練習をすればお金は掛かりませんが、ここまで体系化して教えることはできないと思います。
なぜなら運転の上手な人は、運転の下手な人が苦労している点をそれほど意識せずこなしてしまうからです。
また身内同士であれば、ペーパードライバーのあまりのどんくささに練習に付き合ってくれた人が嫌になり、車内に険悪な雰囲気が漂うともよく聞きます。
筆者の通った教習所の教官は、折に触れて
と優しく説明してくれました。
その教習所のスタッフ内で、ペーパードライバーのことを「ペーパーさん」と呼んでいたことも、バカにせず、一定の敬意を払い愛情をかけてくれたことが伝わってきました。
ペーパードライバーだということが恥ずかしいと思っていた筆者にとって、この温かい対応は嬉しいものでした。
最後に
今から通えば、年末年始の帰省であなたもドライバーの役を買って出ることができます。
お父さんの負担軽減のためにも、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。(執筆者:石田 彩子)