目次
はじめまして、梨愛(リア)小学2年生です

みなさんは
気になりませんか?
ほかにも、
・ どうやったら上手にお金を貯めることができるのか
・ どうして銀行って呼ぶのか
などなど、銀行って謎だらけですよね。
今日は私が小学生代表として銀行で気になることを聞いてきました。
それでは銀行突撃インタビュー開始しますっ。
お話をきいてきたのは「東京スター銀行」さんです

いろいろと教えてくれるのは永井さんです。
きれいで優しいお姉さんです。
質問1:どうして銀行にお金を預けるとお金が増えるの?
―こんにちは。リアです。
銀行にお金を預けるとお金が増えると聞いて不思議に思っています。
どうして銀行にお金を預けるとお金が増えるのか、どうやったらお金をたくさん貯めて銀行に預金できるのか教えてほしくてきました。
よろしくお願いします。
―こんにちは、永井です。
銀行で働いていると、みんなよりも少しだけお金の事に詳しいです。
今日は、何でも聞いてね。
-ではさっそくですが、どうして銀行にお金を預けると、お金が増えるんですか?
永井さん:みんなが銀行にあずけてくれたお金を【預金(よきん)】といいます。
この【預金】をあつめて、必要な人や会社に貸しています。
銀行がお金を貸すと、「貸してくれてありがとう」ということで、ちょっとだけ多く返してもらいます。
100円貸して、110円で返ってくる、という感じです。
たとえばリアちゃんがお金を預けてくれたとしたら、「お金を預けてくれてありがとう」という気持ちで【利息】としてちょっとだけお渡ししているんです。
だから、銀行にお金を預けると、お金が増えるんですよ。
-すごぉ~い! 銀行にたくさんお金を預けてたくさん貸せば、そのぶん増えるお金も増えるんですね。 お金が増えるって、こんなイメージかな。

質問2:どうやったらたくさんお金を貯められますか?
―どうやったらたくさんお金を貯められるのかなぁ
永井さん:大人になれば、会社に行ってお仕事をしてお金をもらうよね。
そうすると、お金がどんどん貯まっていくよね。
でも小学生のうちは働けないので、
ということが大事になってきます。
お年玉とかお小遣いとか、もらったらどうしてる?
―えーっと…まだ、お小遣いはもらってません…
永井さん:じゃあ、これからもらうことがあるかもしれないね。
お金をもらったらどうすると思う?
―う~ん…貯める…
永井さん:貯める?
欲しいゲームとかアクセサリーとか、文房具とか何かあっても、リアちゃんは使わないで貯めておく?
―どうしても…どうしても欲しかったら…買っちゃう!
永井さん:買っちゃう?
そうだね。
絶対に使わないって、それは、とてもむずかしいよね?
だから、「もらったものを考えて使う」ということが大事になってきます。
ポイントは3つ
「やりたいことや欲しいものを決めよう」っていうのが、1つ目。
たとえば、リアちゃんだったら、「どうしても欲しいものがある」っていうのが目標だよね。
という、目標を持つことが大切です。

永井さん:2つ目は、
「本当に必要のかな?」
って考えることです。

リアちゃんはおこづかい帳って知ってる?
―うん、知ってる。使ってるよ!
永井さん:えらい!
ちゃんとつかっているんだね!
おこづかい帳を使うというのは、お金を貯めるのにオススメです。
どうしても欲しいと思って買ったものでも、
というのもすごく大事。
たとえば、何か買って、買ったときには「うれしい、やったぁ~買った!」てなるんだけど、1週間たったら使わないかもしれない。
そのあともずっと、どこかに置いたままにしちゃって使わないかもしれないよね?
―あぁ…(ドキッ…!!)
永井さん:あれっ? 思い当たること、あるかな?
お金を使ったあとにも「本当にこの買い物は正しかったかな?」って振り返って考えてみると、次に買い物をするときに、うまくお金を使うことができるようになります。
その時におこづかい帳を使うと、分かりやすいです。
振り返るって難しいよね
どうしても買うところがいちばん楽しいところで、いちばん嬉しいところなんだけど、買ったそのあとの振り返りも大事にしてほしいなって思います。
これが3つ目のポイントです。

私のおこづかい帳を見てアドバイスしてください
―自分が使ったお金を、8月からチェックしています。これを見て、アドバイスしてくれますか?

永井さん:はい、では、見せてください。
8月分?
おおっ…結構使ってる。すごいねぇ~。
すごいね、これは、お母さんが買ってくれたのも入ってる?
―あ、お、お母さんが全部買ってくれた…
永井さん:なるほどね。
リアちゃんのものとして買ったものだよね。
お菓子とジュース多いのかな?
(おこづかい帳のお菓子とジュースを数えながら)1、2、3…そうだね。
そっかぁ~これを見て、
2. 本当に買って良かったかな?と思うもの
3. これはいらなかったのかな?って思うもの
に分けてみるといいかもしれないね。
3つに分けるの?
永井さん:そう。
私もおこづかい帳じゃないんだけど、自分の使ったもの、買ったものをノートに書いてるの。
それでね、8月が終わりました、9月が終わりましたっていうときに、◎と△と×を赤いペンで書くようにしているの。
私だったらね、
「ちょっと高いご飯食べちゃったな」
とか、そういうのを、この端っこのところに、◎とか×とかチェックしていくの。
これは必要だったから良い買い物とか、このときは絶対にご飯を食べに行きたかったから、◎とかつけておくと、来月同じ買い物をしようとしたときに、ちょっと思い出すんだよね。
先月、これ要らないって自分で思ったな…とか思い出して我慢できたり。
だからリアちゃんも、チェックしてみるといいよ。
チェックしてみたら、全部必要なものかもしれない。全部必要なものなら、完璧。
たとえば、
・ 0キロサイダーは絶対ほしかったから◎
・ ラッキーチーズ(ガストのキッズプレート)も絶対食べたかったから◎
っていうふうにつけてみると、必要なものとそうでないものにきれいに分けられるかもしれない。
8月1日からチェックしてみようか。
チェックする時のポイント
「0キロサイダー、絶対必要だった?」
っていうと、全部×とか△になっちゃうかもしれない。
だから、たとえば1週間って7日間でしょ?
とか、そういうふうにするのもいいね。
じゃあ、8月1日、0キロサイダーは◎にしようか?
ラッキーチーズはどう?
―それは、お昼ご飯
永井さん:お昼ご飯。
お昼ご飯は食べないとお腹空いちゃうから、◎にしようか。
イチゴのアイスは?
―買わなければ良かった。
永井さん:買わなければ良かった?
次のキッズドリンクは?
この日は、イチゴのアイスとキッズドリンク、両方買っちゃってるね。
―どっちか1個にしておけばよかった。
永井さん:そうだね、じゃあ、どっちか1個にすれば◎になるのかな。
これで、8月の最後までチェックできました。
×がついた買い物のお金を、399円、84円、900円、78円…ってずっと足していくと、本当は使わなくてもよかったお金の合計金額が出てくるよね。
そうすると、その分は貯められるお金っていうことになるよね。
だから、振り返るっていうのは、すごく大事なことなんだよ。
9月分と、10月分もあとでチェックしてみてね。

みなさんも、使ったお金を記入して、月の最後にチェックして、貯められるお金があるかを確認してください。

質問3:どうしてみんな、お金を欲しがるの?
永井さん:リアちゃんも「お金が欲しい」と思うよね。
もし、お金がなかったらどうなると思いますか?
―わかんない…
永井さん:そうだよね、わからないよね。
私が着ているこの洋服も、毎日食べているご飯も、住んでいるお家も、すべてお金がかかっているのね。
このお洋服も、お金を払って「ください」って言うでしょ。
お金がないと、洋服も買えなくなっちゃうのね。
それにね、リアちゃん、あと何年生きるかわかる?」
100歳まで生きる?
―わかんない…
永井さん:わからないよね。
私も何歳まで生きるかわからない。
そうすると、お金がどれだけあったら、食べ物とか洋服とかじゅうぶんですよ、ってなるのかわからないよね。
だから、みんな「何でも買えるようにお金を持っておこう」ってなるの。
だからみんな、お金が必要なのです。
わかったかな。
―なるほど。わかりました! お金は、いろいろな物と交換できるから、みんな欲しいって思うんですね。 それから、死ぬまでにどれぐらいのものが必要で、どれぐらい買うかとかもわからないし… そう考えると、もっとお金が欲しくなりました。
質問4:銀行に預けたお金はどこにいくのですか?
―通帳にお金を振り込んだら、そのお金はどこに行くんですか?
永井さん:
という話をしたよね。
だから、リアちゃんから預かったお金は、銀行が預かっていたり、誰かに貸していたりすることがあります。
それがわからなくならないように、何月何日にリアちゃんからいくら預かりましたよ、渡しましたよっていう記録を残しておくものが通帳です。
東京スター銀行は通帳がありません

通帳の代わりに、インターネットやスマートフォンで、
・ いついくら預けました
・ いついくら引き出しました
という内容を見ることができます。
インターネットやスマートフォンをお持ちでない方には、同じ内容が書かれている【お取引明細書】を、お家に郵便でお届けしています。
質問5:お金の役割はなんですか?
永井さん:お金がとっても便利なのはよく知っていると思うんだけど、昔お金がなかった時は、どういう風にお買い物をしていたと思う?
―う~ん…畑とかで野菜を作る…?
永井さん:そうだね。
たとえばリアちゃんが畑でニンジンを作ったとしましょう。
そして、私がタマゴを持っていたとします。
お金がまだなかったとき、昔は、自分の持っている物と、欲しいものを交換していました。
リアちゃんが持っているニンジンと、私が持っているタマゴを交換する感じですね。
これを、「物々交換」と言います。
リアちゃんが私の持っているタマゴを欲しいと思って、私もリアちゃんの持っているニンジンを欲しいと思えば、交換できるよね。
でも、これがうまくいかないときもあるよね?
例えば、私はリアちゃんが持っているニンジンが欲しいけど、リアちゃんが私の持っているタマゴを欲しいと思わない場合は、交換できないよね?
そしたら、どうする?
私は
って、探さなきゃいけなくなるよね?
でも、タマゴを欲しい人がなかなか見つからないと、タマゴが腐っちゃうかもしれないよね。
それに、ずっとタマゴを欲しいと思う人が見つからないかもしれない。
そんなことになったら、なかなか欲しいものと交換できなくて困るよね。
いつでも欲しいものと交換できるように、ニンジンやタマゴの代わりにお金が使えるようになったんだよ。
欲しいものを欲しいときに交換できるというメリットが、お金にはあります。
どうしてお金でやりとりができるんですか?
永井さん:それは、みんなが同じように、100円を100円だとわかっているからなんだよ。
もし、リアちゃんが50円だと思っているものを、私が見て100円だと思ってしまったら、うまくやり取りができなくなっちゃうよね。
お金の100円は、誰が見ても100円でしょ。
お金は、誰が見ても同じ値段のものに見えるから、上手にやり取りをすることができるんだよ。
お金がなくなったらどうなるんですか?
永井さん:もしお金がなくなったら、昔みたいに、物と物を交換しないといけなくなって、とっても不便になってしまいます。
タマゴとリンゴを交換したり、家賃の代わりにたくさんの野菜を渡したりとか、代わりにお掃除したり働いて、物をもらうようになるかもしれません。
いまはお金があるから欲しいものと交換できているけど、お金なくなったら、みんな生きるために食べ物を奪いあったりして争いが起きちゃうかもしれません。
だから、お金がなくなると困るよね。
―日本だけがお金をなくし、お金のやりとりをやめたら、どうなるんですか?
永井さん:外国で作ったものをくださいと言って、日本に持ってきているものがあります。
逆に、日本で作ったものを外国に渡している場合もあります。
―アメリカのお肉とか?
永井さん:そうそう。
たとえば、日本は牛肉をもらう代わりに、牛肉の代金としてアメリカにお金を払っています。
でも、日本が「お金をなくしたので、お金を持っていません」と言ったら、牛肉くれるかな?
くれないよね?
「お金払えないんだったら、あげられません」ってなるよね。
だからお金が無くなると日本は、どこの国からも物をもらえなくなっちゃうんだよ。
ガソリンは石油からできているんだけど、もし石油がもらえなくなっちゃったら、車も乗れなくなっちゃうよね。
―それは困りますね… お金って必要ですね。 生活するためには絶対に必要ですね! お金が無くなったら、ほとんどのものが無くなっちゃうかもしれない。 怖いです…

質問6:どうして銀行ができたんですか?
永井さん:物と物を交換する物々交換から、お金を使ってやり取りをするようになると、そのお金を管理する人が出てきたのね。
「お金をたくさん持っていると落としたり盗まれたりしたら大変だから、ちょっと預かっておきます」
とか
「100円玉を10円玉に替えてあげます」
のような【両替】ということを仕事にする人が出てきたんだよ。
昔は1人の人がお金の管理をしていればよかったんだけど、どんどん仕事が大きくなってきて、管理をする人も増えて、「これを会社にしよう」みたいな形で大きくなったのが、銀行です。
初めての銀行ができたのは、明治6年、いまから150年前ぐらい前です。
イメージつくかな?
―う~ん、難しい。 150年前って聞いても昔すぎてよくわからないけど、お金を預けたり、お金を替えてくださいってお願いできたりしていたということは、いまの銀行と同じ感じだったんですね。 ずっとずっと昔からそんなことをしてたなんて、スゴイなぁ…
どうして「銀行」という名前なんですか?
永井さん:銀行っていう名前が使われるようになったのは、150年前ぐらい前の明治時代からなんだけど、お金ってどういう字かわかるよね。
金メダルの金だよね。
お金を扱うんだから【金行(きんこう)】でよかったよね?
でも、銀行は、銀メダルの方の銀っていう文字なの。
昔は金じゃなくて銀の方が多く使われていたから、「銀行」になったそうです。
それから、銀行っていう名前のほうが言いやすかったから「銀行」になったとも言われています。
―「きんこう」っていう名前になっていたら、ちょっと面白かったです。 やっぱり「銀行」のほうが呼びやすいから「銀行」で良かった。
銀行って、どんな役割をしているんですか?
永井さん:まず1つ目が、預かる。
預かったお金を貸しますというのが2つ目。
遠く離れた人でも出し入れすることができるって言うのが、3つ目です。
3つ目はちょっと難しいかもしれないんだけど、水道代とか電気代とかわかる?
たとえば、リアちゃんのお母さんが水道会社と約束をしておくと、今月のお水の代金が3,000円だったとしたら、リアちゃんのお母さんが銀行に預けているお金の中から、水道のお金として自動に3,000円引き出して水道会社に渡すことができるの。
―え?お母さんが払うんじゃなくて、預けているお金から自動に?
永井さん:そうです。
銀行は、お客さまとお客さまを繋ぐ役割もしています。
銀行を間に挟んでもらうと、遠くにいる人に会わなくてもお金を渡したり、逆にもらったりすることができるようになっています。
郵便局でもお金を預けたりできますが、銀行と郵便局は、何が違うんですか?
永井さん:お金を預けるというところだけでいくと、基本的には一緒、同じです。
でも郵便局は、お金を預かるとかお金を貸す以外に、お手紙や年賀状を運んだりしています。
あと、ちょっと難しいんだけど、銀行に預ける場合は【預金】って言います。
それで、郵便局に預ける場合は【貯金】って言います。
お金を預けるということは同じなんだけど、言い方が違います。
質問7:どうして銀行は、土・日が休みなんですか?
永井さん:土日はお休みしなくちゃダメですよ、平日しか開けちゃいけませんよ、っていうルールではないんだけど、平日月曜日から金曜日の朝9時から15時まではお店を開けてくださいねっていうルール、法律があるのね。
―へぇ、短くするのはダメだけど、伸ばすのはいいの?
永井さん:そう。そのルールを守れば、それ以上お店を開けてもいいのね。
東京スター銀行は、朝9時から夕方5時までお店を開けています。
あと、土日がお休みって聞いてくれたんだけど、土日やってるお店もあります。

―今日は、ありがとうございました。 お金のことについて、知らなかったことがわかり、とても面白かったです。 お金がもっともっと欲しくなりました。 また何かわからないことがあったら聞きに来ます!
インタビューしてみた感想
わからなかったことがいろいろとわかって、とてもスッキリしました。
これからは、本当に欲しいものや必要なものなのかを考えてお金を使うようにして、買ったあとも、それが本当に欲しいものだったのか、必要なものだったのかを振り返ってみたいと思います。
そして、銀行にたくさんお金を預金したいと思います!

東京スター銀行はコンビニのATM手数料が月8回実質無料
東京スター銀行さんは、お客さんに少しでもたくさんお金を預けてもらえるように、コンビニのATM手数料が1か月に8回も実質無料になるそうです。
スゴイ!
※東京スタ銀行の「スターワン口座」をご利用のお客さまは、当行ATM時間外手数料、ゆうちょ銀行やセブン銀行などの提携金融機関ATM手数料が、合計月8回まで実質無料です。
※ATMご利用時には手数料がかかりますが、翌月第一銀行営業日にキャッシュバックいたします。ただしキャッシュバックの上限は、手数料が発生した月の預金平均残高の10%とさせていただきます。
キャッシュバックの入金時点で口座を解約されている方は対象外となります。
インタビューの合間の1コマ
突撃インタビューに答えてくれた部屋以外にも「相談室」があって、お金に関する相談に乗ってくれるそうです。
話の内容によっては、パソコンを見ながら話したりもするみたい。
リアちゃんも、興味深々~。

フロアには、お金に関する本がたくさんあり、全体的に明るくて元気になれるような色がいっぱいありました。

(執筆者:山内 良子)