介護が必要な状態にあるにもかかわらず、介護認定を受けたがらない人は意外と多いものです。
そこで、今回は、介護認定を上手に受けさせる方法について解説します。

目次
1. かかりつけ医に勧めてもらう
介護認定を拒否する人の多くは、「まだ自分のことは自分でできるから介護保険は必要ない」と考えています。
それなのに、家族から介護が必要な状態だといわれてしまうとプライドが傷ついてしまい、余計に拒否します。
それでも、医師のいうことなら聞くという人が多いです。
特に、普段から懇意にしているかかりつけ医に言われると「先生が言うなら介護認定を受けてみようか」とその気になることもあるでしょう。
介護認定を受ける必要があるけれども本人の拒否が強い場合には、まずかかりつけ医に相談してください。
これまでの苦労がウソのように、スムーズに介護認定を受けるかもしれません。

2. 役所に協力を依頼する
かかりつけ医がいなかったり、医師からの勧めでもかたくなに拒否する場合には、役所で申請するときに相談してみましょう。
「役所に協力依頼するなんて断られそう」と思う人もいるかもしれません。
しかし、このような相談は比較的多いもので、役所も慣れているため協力してくれることが多いでしょう。
介護認定調査員によると、地域における高齢者の実態調査などと言って調査することもあるそうです。
確認が取れなかった項目については、電話で家族に聞き取ってくれることもあります。
実際の状況を事前にまとめておき、調査申請を行うときに添付したり、調査後の電話聞き取りを希望するなどすれば、より詳細に状態を伝えられるでしょう。
3. 入院中は病院で調査してもらうのも1つの手段
自宅で生活している場合には介護認定調査を拒否している人でも、入院しているときには調査を受け入れてくれることも多いでしょう。
病気やけがなどで入院している場合には、入院中に調査をしてもらいましょう。
介護認定調査では、入院中でも状態が安定していれば病院での調査が可能です。
実際に、入院を機に介護認定を申請する人は多く、医師や相談員など本人を説得してくれる人もたくさんいます。

早期活用で負担も軽減
介護認定は介護保険サービスを受けるためには必要なものです。
早期から介護保険サービスを活用することで、家族の介護負担が減る可能性も高くなります。
上手に介護認定を受け、将来の介護負担軽減をめざしましょう。(執筆者:中村 楓)