平成から新たな元号に向けての新年がスタートしました。
新たな期待を胸にしたいところですが、家計にとっては今年の10月に予定されている消費税の増税は悩ましいところです。
年収500万円の世帯であれば年間の負担増は約4~5万円、年収800万円の世帯であれば約5~6万円の負担増になる可能性があります。
年間で見るとわずかな負担増だと思われるかもしれませんが、毎年、確実にこれだけの負担が増加するのです。
そこで、新たな気持ちを持ってスタートできる今の時期だからこそ、考えておきたい3つのことをご紹介します。
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目次
1. 毎月の支出の内訳を把握する
家計の見直しをする時には、支出の内訳の把握が第一歩です。
毎月、家計簿をつけるのがベストではありますが、三日坊主で終わってしまう危険性もあります。
そこで、毎月の支出を項目ごとに千円単位で把握しておくだけでも問題ありません。
それも、無理な場合には1か月間だけの支出だけでも行いましょう。
そのことで、毎月の支出を「見える化」させることができます。
この段階で、無駄な支出が見つかり一部分の支出を削減できる場合もあります。
2. 日常生活の中で1つだけ我慢や減らせる支出は何か?
生命保険や住宅ローンの見直しは家計の見直しの定番です。
もちろん重要な部分でもありますが、ここではそれ以外のことについてご紹介します。
それは、「日常生活の中で1つだけ我慢や減らせる支出は何か?」を考えましょう。
「生活を豊かにしてくれる支出」
の2つに分け、その際に「豊かさをどこまで求めるのか?」をベースに考え、削減ができそうな支出を1つだけ選び出してください。
もしくは、その支出の費用対効果で考えてみるのもよいでしょう。
費用対効果が悪い場合には、別の手段を考えてみてください。
支出を減らす場合には最初は違和感があるかもしれませんが、それを乗り越えることで徐々に慣れていき、いつの間にか減らしたことが当たり前になっていきます。
3. 今後の大きな支出は何? いつ・いくらぐらい必要なの?
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家計は毎月の支出だけでなく、車・教育費・家電製品などの大きな支出も与える影響が大きくなります。
そこで、今後5年以内に必要とされる大きな支出の内容とおおよその金額を考えてみましょう。
そして、それらの支出はローンを組まないのがベストです。
ローンを組むことで利息が発生し、これまた無駄な支出になっていきます。
ローンを組まざるを得ない状況の場合には、対策方法は次の3つが考えられます。
・ 支出の金額を減らすことは可能か?
・ 事前の準備(貯蓄)を増やすことで対応可能か? その場合、どの支出を減らして貯蓄に回すのか?
最後に、消費税の増税は率で見ると2%(軽減税率を除く)。
この2%分の支出の増加を難なくクリアできるのか? それとも徐々にダメージを及ぼすのか?
今後のあなたの家計の道筋の分かれ道になってきます。(執筆者:岡田 佳久)