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高齢者がリハビリを行なう意義

定年退職後自宅で過ごす時間が増えてくると、知らず知らずのうちに様々な部位の筋力が衰えてきます。
さらに、筋力が衰えるだけではなく、関節の可動する範囲(関節可動域)も狭くなり、徐々に身体全体が弱っていくのです。
70歳を超えると関節痛にも悩まされる人が多くなり、日常生活に支障を来たすことも多くなります。
このようなことを少しでも軽減させるには、高齢者用のリハビリを行なうのが効果的です。
高齢者用のリハビリとは、既に失った機能を回復させるのではなく、現在ある能力をいかにして維持するかを目的とします。
なので、負荷の強いリハビリをする必要はなく、フォーキングやスクワットなど毎日出来る範囲のことをコツコツと行なうだけで十分な効果が期待できます。
高齢者のリハビリ、「パワーリハビリ」とは
文章で説明するよりも画像で説明する方が分かりやすいと思います。

いかがですか? まるでスポーツジムのようなマシーンだと思いませんか?
パワーリハビリとはマシントレーニングをはじめ各種体操等により身体の筋肉や関節を動かしやすくすることです。
その結果、動作が容易になり、動きに自信が持てるようになります。
さらに日常生活が活発になることで、体力が向上し、活動的な生活を作り出すことができるのです。
身体・精神両面において活動性の向上を図ることができる新しいリハビリテーションなのです。
一部引用:パワーリハビリテーション研究会西九州支部
パワーリハビリの詳細について(対象や受けられる場所、費用について)

パワーリハビリを受けられる主な場所として『デイサービス』があります。
デイサービスは介護保険を利用して要支援1から受ける事ができます。
要介護5にもなりますと、寝たきりや車椅子生活が中心になりますので、パワーリハビリの対象になるとは言えないでしょう。
費用ですが、通常のデイサービスの利用に加算が算定されるようになります。

上記の表はパワーリハビリを含む機能訓練に関する加算を含んでの料金です。
パワーリハビリも介護保険の対象となるので、自己負担数千円の料金を請求されることはありません。
「趣味の旅行をいつまでも楽しみたい!」
という方にはおすすめのリハビリだと思います。
ちなみに、介護保険の認定を受けてない『自立』とされた方でも、自己負担でデイサービスを利用できることもあります。
ネットで『パワーリハビリ デイサービス 自分の住所』で検索するいくつかヒットするでしょう。(執筆者:陽田 裕也)