目次
封筒に項目を書くだけの節約方法

「毎月、食費や服飾費が予算オーバーしてしまう」
「気がつくと、お給料日前にはお金がいつもない」
「今月も貯金ができなかった」
「ボーナスが入ると、つい使いすぎてしまう」
それらのお悩みは「封筒」にお金に入れるだけで解決できるかもしれません。
今回はメンタルアカウンティング(心の会計)を上手に使ったナッジについて見てみましょう。
「ナッジ」は、行動経済学の用語で、無意識のうちに行動を良い方向に管理するための「きっかけ」として使われます。
頭では分かっているけど、つい使ってしまうワケ
おそらく、多くの人が、家計簿をつけていると思います。
そして、その中で「今月は食費を〇万円以内にしよう、遊興費は〇万円以内に収めよう」などとあらかじめ予算を決めているのではないでしょうか。
しかし、気が付くとオーバーしてしまいます。
それは、財布の中のお金には「使途別に色や名前がついていない」ので、ついつい頭の中でお財布の見えない仕切りがなくなってしまい、使いすぎてしまうことが原因ではないかとも考えられます。
クレジットカードを使い始めた新社会人などにも多い悩みかもしれません。
メンタルアカウンティング(心の会計)を使って節約
人にはメンタルアカウンティング(心の会計)と呼ばれるものがある、と言われています。
もう1度同じものを2万円で買い直しますか?
この場合「買い直さない」という答えが多数を占めると思われます。
その後、2万円で欲しいものを買いますか?
この場合は「買う」という答えが多数を占めると思われます。
重要なのは、
という点です。
欲しいものなら、どっちも「買う」という答えになって良いはずです。
しかし、私たちは多くの場合、前者は「買わない」後者は「買う」という異なる答えを導き出しやすいです。
それはメンタルアカウンティング(心の会計)があるから、だと言われています。

前者:「被服費」としてすでに2万円を使っている
紛失してモノはなくても、再度購入すると被服費の出費が計4万円です。
そのため、改めて2万円を出すことに「心理的な抵抗」が生じます。
後者:「〇〇費」としては使ってない
被服費はまだ使っていないため、改めて2万円を出すことに「心理的な抵抗」が生じません。
お金を封筒に入れる効果
この現象を上手に使えれば、無駄遣いを減らせて、節約上手になるのではないでしょうか。
メンタルアカウンティング(心の会計)を上手に使った、その節約方法、それが「封筒にお金を入れる」です。
(1) 封筒を2つ用意し、「食費」と「服飾費」と記入
※話を単純にするために2つだけに分けますが、実際には「お小遣い」や「生活費」など細分化します。
(2) 給料日後に、その2つの封筒に今月の予算分のお金を入れる
(3) 買い物の都度、その封筒からお金を引き出す
食料を買えば、「食費」の封筒から、服を買えば「服飾費」の封筒から引き出します。
この工程で毎月、過ごします。
欲しいのもがあるけど、封筒にお金がない
「新しいワンピースが欲しいけど服飾費の封筒には余裕がない…しかし、食費の封筒に余裕があるから、食費に手を付けようか…」と考えます。
ここで封筒が分けられていないと、つい使ってしまいます。
しかし「食費」と書いてあるだけでも、そこから「服飾費」を引き出すことに「心理的な抵抗」が生じます。
結果として、その月は「心理的な抵抗」により、「服飾費」も「食費」も予算内で完結する可能性が高まります。
これがメンタルアカウンティング(心の会計)を上手に使ったナッジ(きっかけ)です。

ブランド物は借りるのが一番お得↓ 20日間無料お試しキャンペーン実施中!
ブランドバッグレンタル SHAREL【シェアル】
心理を利用すると、節約も難しくない
人は賢い生き物ですが、本来持っているお金に対する考え方には「偏り」があることが普通だと考えられます
そのため上手に節約できないのも、普通ではないでしょうか。
家計簿で予算を決めたら、封筒に名前を書いて、予算をあらかじめ入れておく「だけ」で節約に対する意識が向上しやすくなり、頑張らずに節約できるかもしれません。(執筆者:佐々木 裕平)