「人生、お金じゃないよ」とは、昔からよく聞きなれたフレーズです。
しかし一方で、収入は少ないよりも多いほうがよいということは、多くの人が思うことでしょう。
実際私たちの暮らしは、たとえ所得が少なくても支出を「0」にはできません。
お金との付き合いはどうあがいても、切っても切れません。
にはどうすればよいのでしょうか。
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目次
所得を意識しているのは、実はお金持ちの方だった
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と、誰しもそう考えるのではないでしょうか?
ところが、ちょっと意外な調査結果があります。
「お金と時間の使い方、人生の満足度調査」という記事によりますと、「人生の満足度に手取り給料の影響が高い」と答えているのは、年収400万円未満の人より年収1,000万円以上の人の方が多いのです。
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日々の暮らしに困るわけでもないのに、想像以上にお金に対して敏感だったのです。
もちろん、色々なケースがあるでしょう。
例えば大きなお金が入ってくる人は、交際費などの支出額も大きいことが往々にしてあります。
そのため、預貯金が収入相応でない場合や、年々資産が目減りしているようなことがあれば、給料に対して無関心ではいられないでしょう。
むしろ今の暮らしが豊かであればあるほど、危機感は大きいかもしれません。
というような我々にも思い当たるような理由も、もちろんあるとは思います。
しかしここで注目すべきは以下の通り、年収の高い人の方が人生の満足度が高いということです。
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つまりこの場合の「お金」は、単に暮らしを豊かにする道具という意味合いだけでなく、仕事の成果や評価が含まれているのではないでしょうか。
事実、2016年の内閣府の調査 (pdf)では、人が「幸福感を判断する際に重視する基準」としてあげているのは自分の理想との比較や将来への期待・不安です。
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確かに自分が目標と定めたことが達成できた時の喜びは、本当に格別です。
それが困難なことであればあるほど、達成感は私たちを極上の幸せを与えてくれます。
よく考えてみればそれは子どもの頃から多くの人が目指してきたことではありませんか。
目標を達成する人とは
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同じように努力目標を設定しても、結果が異なるとしたら、視点が異なるということかもしれません。
上記の調査をみると、年収400万円未満と1,000万以上の人で大きな違いがみられたのは、
・「自分は人生で多くのことを達成してきた」
という項目でした。
「やってみよう!」、「なんとかなる」と、時に楽観的に変化を恐れずチャレンジし続けるということがキーワードとして浮かびます。
さぁ、やってみよう!
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お金は確かに、私たちの暮らしに大きな影響を与えます。
しかし、年収400万円未満で「人生の満足度が平均以上の人」が約38%を占めているのに対して、年収1,000万円以上でも「満足度が平均以下の人」は約29%存在しています。
仕事などの目標に向かって頑張り、達成する充実感こそが幸せを増やすコツといえそうです。
さらに、所得の多少にかかわらず、収支をいい加減などんぶり勘定にしない管理能力も間違いなく、不可欠です。
そしてこれらは、誰もが自分次第で努力できることです。(執筆者:吉田 りょう)