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軽度認知症(MCI)とはどんな状態
言葉の持つイメージの通り、日常生活には大きく影響はしない物忘れが主となる軽度の認知症のことです。
厚生労働省では以下5つを定義してします。
1. 年齢や教育レベルの影響のみでは説明できない記憶障害が存在する。
2. 本人または家族による物忘れの訴えがある。
3. 全般的な認知機能は正常範囲である。
4. 日常生活動作は自立している。
5. 認知症ではない。
厚生労働省「e-ヘルスネット」
「年をとるとそれぐらいあるよ」と思う人もいるかもしれません。

軽度認知症(MCI)の具体的な症状
軽度認知症の人は在宅で普通に生活をしている方がほとんどなので、なかなか通常の状態との違いに気が付きません。
生活の中で出す軽度認知症の症状について解説します。
代表的な症状では、
何を食べたかなど具体的な事までは思い出せません。
同じことを繰り返し話したり、家族の中で会話をしていても内容が理解できずかみ合わなかったりします。

このまま放置しておくと間違いなく高度な認知症へと移行していきます。
家族が軽度認知症に気づいたらするべきこと
「あれ、なんか様子がおかしい」と気づいたら、まずかかりつけ医に相談しましょう。
そこで問題になるのが、本人が病院に行くかどうかということです。
本人と家族が病院を受診してじっくり話ができれば1番良いのですが、現実的に難しいです。
その場合は、家族だけで医師に相談しても構いません。
お付き合いが長い医師なら、もしかしたら直接、軽度認知症に気が付いてくれる可能性もあります。
軽度認知症の場合、早期に薬を飲むことで進行を遅らせます。
認知症の種類によっては治る場合もあるので、早期対応は重要です。
介護保険サービスなどを受けるのもひとつの方法
介護保険の申請をした場合、要支援1~2、もしくは要介護1ぐらいの判定が付く可能性が高いと思います。
要支援1~2と判定された場合は「介護予防」として各自治体のサービス(介護予防事業)を受られます。

本格的な介護を必要とされない状態にならないように、この段階で予防を行います。
要介護1以上の判定ができれば、家族以外の支援を受けられます。
週に1回デイサービスに行って、他の高齢者と話したり、レクリエーションをするだけで脳の刺激になるでしょう。
料金の目安
要介護1の場合、10:00~15:00までの5時間を利用した場合、1割負担で一回食事込みで1,000円ほどです。
月に4回利用しても4,000円ほどで利用できます。
介護は先の見えない重労働です。
少しでも負担が減るようにサービスを活用してください。(執筆者:陽田 裕也)