「〇〇ペイ」といったコード決済サービスが急速な広がりを見せています。
特に小銭を出す手間を省ける少額決済の多いコンビニエンスストアで、特にその威力を発揮します。
ただし、全てのコンビニチェーンが横並びでコード決済に対応しているわけではありません。
この記事ではコンビニ別のコード決済対応状況などを紹介することで、よりスマートにコード決済を使っていただこうと思います。

目次
主要コンビニ各社のコード決済対応状況
まずは、主要コンビニごとにコード決済にどの程度対応しているのかを比較してみましょう。

ローソン・ミニストップは全方位対応
主要な全国チェーンのコンビニの中で、多くのコード決済に対応しているのがローソンとミニストップです。
主なコード決済に対応しているのはもちろんのこと、ローソンではQUOカードのコード決済バージョンともいうべき「QUOカードPay」にも対応しています。

QUOカードPayは他のコード決済とは異なり、URLを開ける端末であればアプリは不要、他の決済手段との併用が可能なので使いやすいです。
ご存じの通りミニストップはイオン系列のコンビニですが、自前のコード決済がないため多くのコード決済に対応しているのが意外です。
ファミマはau PAY・メルペイ・Origami Payのコード決済が使えない
ファミリーマートでもほとんどのコード決済に対応していますが、au PAYとメルペイのコード決済に対応していません。
ただし、メルペイを電子マネー「iD」としてスマホに追加登録しておけば、間接的にメルペイでの決済が可能です。
また、au PAYは楽天ペイと、メルペイはLINE Payと加盟店の相互開放を行っていますので、楽天ペイとLINE Payのコード決済が可能なファミマであれば、間接的にau PAYとメルペイで支払いができます。
さらに、ファミリーマートでは独自のコード決済サービス「ファミペイ」を2019年7月より開始予定で、選択肢がさらに増えるでしょう。
セブンイレブンは全てのコード決済が利用できない
コード決済に対応しているコンビニが多い中、日本最大のコンビニであるセブンイレブンは全てのコード決済に対応していません。
コード決済サービスではキャンペーンがめじろ押しですが、セブンイレブンはキャンペーンとは無縁の状態です。
上の表では「△」となっているLINE Payとメルペイですが、LINE PayはJCBブランドの「LINE Payカード」、メルペイはファミマと同様にiD経由での支払いが可能に過ぎません。
セブンイレブンアプリではクーポンコードが利用できますが、アプリからコード決済は利用できません。
セブンイレブンがコード決済に消極的なのは、2019年7月から開始予定の独自コード決済「7pay」(セブンペイ)に集中するためでしょう。
7payが使える店舗の全貌は明らかになっていませんが、セブンイレブンでは使えるようです。
同じコンビニでもコード決済によって利用上限が異なる
一般的にコード決済は他の決済手段(クーポン・ポイントを除く)との併用ができませんので、買い物金額全額をコード決済で支払えなければなりません。
ただし、同じコンビニでもコード決済によって利用上限が異なり、例えばローソンでは、
・ LINE Pay:3万円
・ PayPay:5,000円(クレジットカードで引き落としの場合)
・ au PAY:4万9,999円
となっています。
少額決済が多いコンビニで4,000円以上の買物をすることはあまりないかもしれませんが、ローソンのように複数のコード決済サービスを導入しているお店では、付与ポイントだけでなく全額支払えるかもカギになります。
複数の決済手段を持っておいた方が安心
コード決済はキャッシュレス決済の中心的存在になりつつありますが、コンビニによってその対応具合はまちまちです。
特にセブンイレブンはコード決済に全く対応していないので、他の決済手段を忘れないでください。
コード決済が使えるお店であっても、コード決済には使える金額に制限が設けられています。
高額の買物であれば他の決済手段にするなど、やはり複数の決済手段を持っておいた方が確実です。(執筆者:角野 達仁)