子どもの教育費は成長するにつれ家計を圧迫します。
とくに大学の費用は、月々の家計から出すことが困難になるため計画的に貯金して備える家庭がほとんどだと思います。
しかし、大学費用はその時期までにためられるとしても、子どもを育てる過程ではさまざまな思いがけない出費があります。
そのため、子ども用の予備費としてプラス100万円を10歳ぐらいまでに貯金しておくと安心です。
子育てにまつわる大きな出費には、次のようなケースがあります。
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目次
1.歯列矯正
子どものあごが昔より小さくなっていることに加えて、歯並びに対する意識の高まりもあり、歯の矯正治療をする子どもが増えています。
子どもの歯並びがよくないと歯みがきがしにくいため虫歯や歯周病になりやすかったり、発音に影響が出る場合があるといわれます。
もちろん見た目が気になるという問題が大きいため、多くの親は子どもの歯並びをきれいにしてあげたいと考えます。
子どもの歯列矯正にかかる費用は30万円~150万円と、とても高額です。
指しゃぶりや口呼吸をしないなど、歯並びが悪くなる原因になるような習慣をつけさせないよう気をつけられることもありますが、歯並びがよいか悪いかはほとんど運です。
もし歯医者さんから歯の矯正をすすめられたら、覚悟を決めて費用を捻出するしかありません。
2.習い事
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バイオリンやゴルフなどいわゆるお金がかかる習い事なら、そもそも裕福な家庭しか習わせないでしょう。
ですが、平均的な家庭でも、スイミングやサッカー、ピアノやバレエ、英会話など、ポピュラーな習い事の1つや2つはします。
月謝はそれぞれ数千円だからと気軽に始めても、思いがけず高額な出費が必要な場合があります。
たとえばピアノですが、自宅ではキーボードや電子ピアノで練習するつもりが、先生の方針でアップライトピアノ → グランドピアノと購入をすすめられることがあります。
買わないつもりでも、同じスクールの生徒さんが次々とグレードの高いピアノを買うのを耳にすると、子どもも親も無理してもほしくなってしまいます。
また、スポーツについては子どもが才能を発揮して全国大会、はては外国の大会にまで出場するようになるかもしれません。
とても喜ばしいことですが、家族で応援に行くとなると毎回数万円~数十万円かかることもあります。
たとえそんなに強豪チームでなかったとしても、スポーツ団によっては遠征で頻繁に他県まで行くこともあったり、季節ごとに合宿やキャンプなど家族旅行に行けそうな費用がかかるイベントが満載なスクールもあります。
「才能があるから伸ばしてあげたいと先生に言われた」
そんな理由から、無理してでも出してあげたいのが親ごころです。
トータルすると100万超えになることもあります。
3.視力が悪い
なんでも吸収して成長・学習していく子どもにとって、視力が悪いことは大きなハンデになってしまいます。
そのため、遠視や近視があって視力が正常ではない場合は、きれいに見えるようにメガネなどで矯正が必要です。
近視になりやすい環境の現代社会では、小学校高学年にもなるとメガネをかける子が半数ぐらいになりますし、遠視の場合は近視と違って幼児期からメガネをかけることが必要です。
子ども用のメガネは種類も少なく価格もお高め。
しかも壊したり視力が変わったり小さくなったりと年に2~3回買い換えることもあるので、低年齢で視力が悪いと分かった場合、年間10万円程度かかります。
我が家では子どもが早くに近視になり、小学校入学時から毎年メガネと度入りの水泳ゴーグルも購入し、高学年からはコンタクトレンズも使用しているので、目にかなりお金がかかっています。
4.不登校・いじめ
原因不明の不登校になったり、いじめにあって学校に行けなくなることも誰にでも起こり得ます。
つらいのはもちろん子どもですが、もしこのような事態になってしまったら家族にとっては経済的にも影響があります。
子どもをサポートするために親のどちらかが仕事をセーブしたり、環境を変えるためにやむなく引越しや転校を検討することさえあるかもしれません。
子ども優先に動いてあげるためには、やはりお金もかかってしまいます。
対処法は小学生までのためどきにしっかり貯金すること
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子育ては予定どおりにはいかないので、上記のような思いがけない大きな出費に見舞われる可能性は誰にでもあります。
そんなとき、子どもに使えるフリーなお金が100万円ぐらいあればどんなに助かるかはいうまでもありません。
赤ちゃんから小学校低学年ぐらいまでは子どもにあまりお金がかからないので、家計にゆとりがあると錯覚してしまって、家賃が高い家に住んだりいい車を買ったり、ついついレジャーや洋服・おもちゃなどにお金をかけてやすいです。
ですが、その時に使い過ぎていた100万、200万をためておけばよかったと悔やむときが来るかもしれません。
ぜひ、赤ちゃんのときから、児童手当はもちろんお祝い金やボーナスなどを子ども費に使いすぎないで貯金してください。
幸いにして使う必要がなかったとしても、いちばんお金がかかる大学進学のころには貯金はいくらあっても多すぎるということはありません。
子どもが小さいうちはためどきです。
少し先の子育て出費に備えてしっかりためておきましょう。(執筆者:野原 あき)