初診で病院に来る方は、ほとんどの人が緊張しています。
以前、病院の受付で働いていた頃に「初診です」と患者さんに言われた時ほど、にこやかに対応するよう心掛けていました。
そのような緊張する状況の中で、担当医師、看護師、そして患者さん本人にとって、事前に準備しておくと役立ち、かつ費用を抑えるヒントになるもの・ことをご紹介します。
目次
いきなり大病院で受診するのをなるべく避けた方がいい理由
入院したときに使うベッドの数え方は「床」と書いて「しょう」と読みます。
400床ある病院と聞くと、大きな病院がイメージされ、
なんて考える方もいらっしゃると思います。
近所にあるし行ってみよう、と何も持たずに大病院に初診で行くと、400床以上ある病院の場合は初診料だけで5,000円かかります。
初診料5,000円を避けるには、紹介状を書いてもらう
いきなりの初診料5,000円を避けるには、普段のかかりつけ医に紹介状を書いてもらってから大病院初診時に持参しましょう。
また、専門の科に診てもらった方がいいのかどうか悩むような時も、かかりつけ医に一度相談してみましょう。
必要ありと判断された場合には、専門の科への紹介状を書いてもらえるのが一般的です。
紹介状を書いてもらう時には料金が発生し、「診察情報提供書」と呼ばれる保険の範囲の紹介状の場合は3割負担で750円が基本です。

初診で病院に行く際に準備しておくと役立つもの
大病院に限らず、ご自身の体の情報提供を担当医師の診察前に行うと、その後の流れがスムーズになりやすい傾向があります。
例えば、
・ 常備薬などお薬を飲んでいる方なら「お薬手帳」
・ 別の病院で検査をした、最近健康診断を受診して検査結果を持っている方は「検査結果・健診結果」
を問診票と一緒に受付に提出します。
過去の検査結果は、内容によっては診察時の検査項目を省くことにつながる場合もあり、診察代を抑えることにもなりますのであらかじめの持参をおすすめします。
初診で病院に行く時、病状説明の整理をしておきましょう
これも大病院に限ったことではありませんが、ご自身の病状説明ができるように整理しておきましょう。
当たり前のようで、とっさに聞かれると意外と答えられないといったこともあります。
・ 自宅や他の病院で処置や投薬をしたか
・ 処置や投薬をした場合、症状に変化はあったか
などを時系列でまとめる
と分かりやすく、説明がうまくできない高齢の方やお子様の診察の付き添いの時に特に役立ちます。
病状説明の整理は、慣れない方も多いと思いますので、現役外科医の先生が説明する「病院で病状をうまく医師に説明する方法・13の症状とチェックリスト」を参考にしてみてください。
腹痛・めまい・手足のむくみ・吐き気・下痢・セキ・腰痛・息苦しいなど、13の症状別にうまく病状を説明するポイントを現役外科医のけいゆう先生が解説しています。

こちらを事前にチェックしていけば準備万全です。(執筆者:AFP、2級FP技能士 大川 真理子)