車検と言えば、軽自動車で10万近く、普通自動車で10万円以上かかることが多く、家計への負担も絶大です。
毎月少しずつ車検代をのけておくというのも、意外と難しいものです。
そこで今回は、一般的に車検を出すより約2~5万円以上安くなる、かなりお得な刑務所車検をご紹介したいと思います。
家計節約のなかのひとつの手段として、ご活用ください。

目次
刑務所車検
刑務所車検とは、その言葉の通り、車を刑務所に持ち込んで車検をしてもらうことです。
受刑者の人たちの社会復帰の一環として、自動車整備士の養成があり、そのなかで一般の人たちの車検を受け付けています。
もちろん車検には、検査員資格を持っている刑務所の職員が立ち合うので、手抜きなどもありません。
また、別途費用は発生しますが、車検に伴う必要な整備などもおこなってくれるので、刑務所に車を預けることで車検が完結します。
ただし、リコールが出ている部品については、事前に交換をしておく必要があります。
不要なものをどんどん勧められることがないという点でも安心です。
価格:軽自動車の場合
重量税:6,600円
自賠責:2万5,070円
申請料:1,100円
引き取り時の支払い金額:2万4,840円
※修理箇所などがない場合に限る
合計:5万7,610円
価格:プリウスクラス(1t ~ 1.5tまで)の場合
軽自動車以上の場合、重量で金額が違うため、持ち込み予定の刑務所に事前に問い合わせる必要があります。
本記事では、いちばん価格の低い1t ~ 1.5tまでのプリウスクラスについて、ピックアップしました。
重量税:2万4,600円
自賠責:2万5,830円
申請料:1,200円
引き取り時の支払い金額:2万8,080円
※修理箇所などがない場合に限る
合計:7万9,710円
刑務所車検の価格が上がる基準
非常に安くてお得な刑務所車検ですが、初年度登録から13年以上、もしくは18年以上経過していると、車検にかかる金額が変わってきます。
問い合わせる前に、まずは車検証に記載された初度登録年月をチェックしましょう。
軽自動車の場合は、「初度検査年月」と記載の欄をチェックしてください。
人気の刑務所車検を受けるために
あまり知られていなかった刑務所車検も、口コミやインターネットなどでじわじわと周知されているため、予約が取りづらくなっています。
そのため、遅くとも1か月前には予定の日にちを伝え、予約しておくことをおすすめします。
貴重品などをすべて降ろし、車内を空っぽにしておくことが必要です。
荷物を降ろし忘れて車を持って行くと、荷物の種類によっては持ち帰るようお願いされることもあるため、車を預けに行く前にチェックしておきましょう。
安いからこその不便
刑務所で車検をお願いする場合、代車がありません。
また、車検が終わるまでに、1週間から2週間と伝えられることが多いようです。
そのため、車検の行き帰りの送迎を家族にお願いしたり、車検が終わるまでの期間は車を家族でシェアしたりすることが必要になります。
単身の人は、電車やバスで通勤などができるよう、事前に調整しておきましょう。

刑務所車検を実施している刑務所
現在、刑務所車検をおこなっている刑務所は、全国に8か所のみです。
ただ、県外の人からの車検依頼でも受けてくれるので、車検を実施している刑務所の生活圏内に実家があるなど長期滞在が可能な人は、選択肢の中に入れてみてください。
・ 府中刑務所(東京都府中市)
問い合わせ先:042-362-3101
・ 川越少年刑務所(埼玉県川越市)
問い合わせ先:049-242-0222
・ 市原刑務所(千葉県市原市)
問い合わせ先:0436-36-2351
・ 松本少年刑務所(長野県松本市)
問い合わせ先:0263-32-3091
・ 黒羽刑務所(栃木県大田原市)
問い合わせ先:0287-54-1191
・ 神戸刑務所(兵庫県明石市)
問い合わせ先:078-936-0911
・ 函館少年刑務所(北海道函館市)
問い合わせ先:0138-51-0185
・ 盛岡少年刑務所(岩手県盛岡市)
問い合わせ先:019-662-9221
刑務所車検は節約効果も高く、とてもお得です。
生活圏内に実施している刑務所があり、本記事で紹介した条件にあてはまるようであれば、ぜひいちど問い合わせてみてください。(執筆者:山内 良子)