私には総額200万円を超える債務がありました。
内訳は以下です。
クレジットカード キャッシング 50万円
クレジットカード ショッピング 50万円
全てリボ払いの利用で苦しみましたが、7年かけて完済しました。
その方法を今からお話しします。

目次
私が選択したのは任意整理でした
まず行ったのが任意整理です。
任意整理とは、裁判外の和解交渉により、以下を目指す方法です。
・ 残った元本の分割払い(原則36回~60回)
職を失い、返済を続けられない状況だったため、ネットで探した司法書士に任意整理をお願いしました。
その結果、利息は全てなくなりましたが、元本はまるまる残りました。
もし過去に、法律で定められた以上の利息を払っていれば、元本減額や過払い金の可能性もありましたが、私には該当しませんでした。
84回の分割払いで返済を再スタート
元本200万円を60回で支払う場合、毎回3万3,000円ほど必要になります。
次の仕事は見つけていましたが、月3万3,000円は現実的ではありませんでした。
その旨を正直に司法書士に伝えたところ、「もう少し返済回数を増やせるかもしれない」となり、交渉してもらいました。
その結果、銀行カードローンは60回、クレジットカードは84回の分割となり、私の返済生活が再スタートしました。
内訳は以下です。
・ クレジットカード 毎月1万2,000円の84回払い(7年間)
なお、任意整理前は2社合わせて、月5万円は支払っていましたので、任意整理後は2万以上減ったことになります。
家計簿でお金への意識を高める
任意整理すると、今まで利用していたカードローン、クレジットカードが利用できなくなります。
新たな借金もできなくなるので、その生活に慣れるのが大変でした。
しかし慣れるまでに、まず家計簿を付け始めました。
最初はエクセルで収支を簡単に記録していただけですが、その後は食費、家賃、交際費、水道光熱費などの項目に分けて管理しました。
各項目ごとに、当月の予算と、実際の出費に分けて記録しました。
その結果、お金の流れを理解できたのがよかったです。
ムダ遣いすれば分かりますし、収入全体に占める家賃の割合や、食費とのバランスも理解できました。
その結果、「ここはもうちょっと削れないだろうか?」と考えて固定費や変動費をカットしたり、節約への意識が高まりました。
また、契約社員として会社に勤めながらではありましたが、副業として制作したサイトから、多少の広告収入も入るようになりました。
リサイクルも積極的に活用して、読み終えた本を引き取ってもらったり、少しでも家計にプラスになる方法はないだろうかと、試行錯誤を繰り返しました。

完済後の生活を具体的にイメージ
家計簿で収支を管理し、節約と収入アップを考えながらの返済生活でしたが、それでも5年、7年、という月日は長いものです。
その間、何度も挫けそうになりましたが、4年目が過ぎた辺りから、完済後の生活を考えるようになりました。
任意整理時に司法書士からもらった返済計画表を見ながら、「あと何回払えば終了するのか」をイメージしていました。
そして完済日を楽しみに過ごしました。
それでも、「完済まで長すぎる…」と感じた時は、あえて将来を考えず、目の前のことに集中しました。
その結果、38歳で200万の借金を全て返しました。
任意整理を行ったのが31歳ですから、アラサーだった年齢が、気付けばアラフォーになっていました。
そう聞くと大変に思われるかもしれませんが、任意整理後は毎月2万8,000円、利息なしの返済なので、任意整理前と比較して非常にラクでした。
それに、年がら年中、借金のことばかり考える生活ではなかったので、普通に仕事して、多少のぜいたくをしながら、返済を続けて完済しました。(執筆者:金村 甚吾)