ドラマや映画で未来の自分が現在にやってきて、今の自分が未来を変えようと奮闘する物語は数多くあります。
あくまでフィクションですが、人は置かれた環境を理解する事で行動に移せる生き物だと言われております。
この場合は自分の望む将来がこのままでは来ないという、現在の環境や状況を理解した事で行動する事ができたと言えます。
しかし、現実でもこれまで認識がただできていなかっただけで、お金の面において自分の将来に警告ランプが点灯していると気づいた時に、良くも悪くも行動に移している人は実は大勢いらっしゃいます。
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年金問題で把握した今の環境

2019年は6月頃の老後資金2,000万円問題や、8月末の年金の財政検証などにより、多くの方が具体的な老後の生活をイメージし、このままではまずいかもしれないと、ファイナンシャルプランナーや保険代理店への相談が増えたと言われています。
これは、将来の為に今のうちから何とかしないといけないと自分の置かれた環境を理解した事による行動と言えます。
正しい判断ができるように
将来のために今きちんと行動に移すというのはとても素晴らしい事です。
しかし、今回の相談が増加したというのは、どちらかと言えば自発的なものではありません。
不安ばかりが大きくなり焦っている時には、どうしても正しい判断ができなかったり、視野が狭くなってしまいがちです。
そうならない為にも、ライフプランなどを事前に作成して、今後のお金の流れが分かるようにしておくと良いでしょう。
将来のお金の流れが分かることで、こういった未来が訪れるということを、ある程度予測する事ができます。
逆に言えば、予想される未来から逆算することで、今自分がやるべき事が見えてくるようになり、正しい行動ができるようになります。
それにより、今回のようなネガティブな報道がまた出てきたとしても、慌てて行動するのではなく、しっかりと自分に必要だという正しい判断や選択ができる事になり、利回りばかりを強調したリスクの高い金融商品を買ってしまったり、詐欺に合うというのを防ぐことにもつながります。
未来予測をする
今後はますます自助努力で将来に対して備えていく事が求められる時代になってきます。
映画のように未来の自分から警告を受けるのは無理ですが、ライフプランを作ることにより、未来から今の自分に対しての警告が予測できます。
将来自分が困らない為にも、今の自分が置かれた環境を理解して、今本当にやるべき事に目を向けて、しっかりと準備をしていくようにしましょう。(執筆者:西田 凌)