最近では、NISAやiDeCoといった初心者でも始めやすい商品が注目を集め、投資人口の裾野拡大が加速しています。
初心者でも始めやすいとは言っても、実際に口座を開設し投資を始めると、投資というものはやはり奥が深いと感じることかと思います。
世の中にはさまざまな投資手法や細かいテクニック、銘柄の選び方などがあり、その情報は投資をより効率のよいものにしてくれます。
しかし、時にはこれが思わぬ落とし穴となってしまうこともあります。
今回は、投資をするうえではまってしまいがちな「落とし穴」とそれを回避するにはどうすればよいのかをお話しします。

目次
投資において大事なのは森を見ること
という言葉を一度は聞かれたことがあると思います。
これは小さなことにとらわれ、全体を見渡せていないという意味です。
1本の木を注視するあまり、森全体のことを忘れてしまっているということです。
という落とし穴にはまっている方を多く見かけます。
投資の落とし穴

投資を始めたきっかけというのは、表面的には目標額に向かってお金を増やしたいということでしょう。
根本的にはお金を増やして豊かな生活をしたいという方が多く、大きな目線で考えた場合はこれが投資における「森(目的)」にあたります。
しかし、実際に投資をはじめてからは、
・他人よりも効率よくできているのか
などが気に掛かり、投資にばかり時間を取られたり、一喜一憂して疲弊してしまうという方がいらっしゃいます。
このような意識をもつことは、もちろんとても大事なことではあります。
確かにお金は貯まるかもしれませんが、やりすぎてしまうと投資を始めた本質的な目的である「豊かな暮らし」というのが逆に遠のいてしまいます。
落とし穴にはまらないためには
こういった落とし穴にはまらないためには、「やらないことを決める」のが1番です。
例えば、
・投資に関する情報収集は1日30分程度まで
というように時間の制限を設けるのです。
決めた範囲内で余裕を持ってできない投資であれば、自分には向いていないと判断した方が豊かな生活を脅かされずにすむでしょう。
そうでなければ、普段の仕事やプライベートに影響を及ぼします。
生産性や効率性が落ちたり、精神的な余裕がなくなってしまうのであれば本末転倒です。

自分に合った投資スタイルで無理なく続ける
世の中にはさまざまな投資のスタイルが存在しますが、どれも一長一短あるので、自分に合った投資スタイルを無理なく長く続けることが重要です。
投資は奥が深く面白いものですが、細かい部分にとらわれすぎず自分が投資を始めた目的を忘れずに、豊かな人生を歩めるようにされてください。(執筆者:西田 凌)