いよいよ12月に入り、1年間の家計を振り返る頃となりました。
「家計を予定通りにキープできた」とホッとできる方もいれば、「もっと貯金ができたはずなのに…」と残念に思っている方もいることでしょう。
12月は何かと忙しいシーズンですが、1年間の家計を振り返り、来年の家計計画を立てる大切な時期です。
目次
年に1度の家計大決算「使途不明金」を明らかにするチャンス
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12月は、1年間の家計の締めくくり「年に一度の大決算」です。
今年1年の家計状況をしっかり把握するためにも、12月に入ったら毎月の家計データをチェックし、1年間の収支をざっと算出してみましょう。
特に注意しておきたいのが、何に使ったか分からない「使途不明金」です。
毎月の家計で使途不明金の存在に気づきながらも、「なんとなく」で見過ごしていた結果を明らかにするチャンスです。
日頃の小さな支出はあまり気になりませんが、年間総額で計算すると「使途不明金」が思った以上になっていることも少なくありません。
「使途不明金」のチェック方法
では、具体的にはどのようにしてチェックしていけばよいのかをお話しします。
【ステップ1】 家計状況のバロメーターである「貯金の増減」からチェック
1年間の家計状況のバロメーターとなるのが、「貯金の増減」です。
1年の間に貯金が増えていれば家計状況は問題ありませんが、貯金額が減っている場合は家計の状況をしっかり見直す必要があります。
貯金額が減っていたとしても、支出の理由がはっきりしている場合は問題ありません。
しかし、毎月の家計の補てんが原因で「なんとなく」貯金を切り崩したのであれば、来年の家計を根本的に見直すことが急務となります。
【ステップ2】 固定費だけでなく流動費の1年間の流れを把握する
次に、1年間の家計データをもとに今年の家計の年間の流れを把握しましょう。
家計予算内で収まった月、また予算を超えてしまった月を費目別に確認すると、1年間を通した家計の変動が見えてきます。
固定費の変化を確認
支出の多くを占める固定費は毎月一定額の支出ですが、住み替えや保険の見直しなどによって1年間の間に変化することもあります。
どの費目がどのように変化したのか、家計がどれだけ改善したのかを確認してみましょう。
月ごとの流動費を確認
また、毎月変動する流動費は、季節やイベントのあった月によって大きく上下します。
どの月にどのようなイベントがあり、またどのくらいの支出があったのかを確認することで、家族のイベントと合わせて年間の家計リズムの把握が可能になります。
12月中に来年の貯金目標と家計計画を的確に立てる
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12月はクリスマスや年末年始など忙しいため、なかなか1年間の家計を振り返る時間はないかもしれません。
一方で、この時期に来年のイベントの予定が少しずつ決まり始めます。
ざっくりであっても来年の家計予算が組みやすくなる時期なのです。
今年1年間の家計をしっかりと見直して、12月中には来年の目標貯金額と安定した家計運営ができる的確な予算計画を立ててみましょう。(執筆者:花見 結衣)