先日、三菱UFJ銀行が口座維持手数料の具体的な計画を発表しました。
3大メガバンクの1つである三菱UFJ銀行が導入を始めれば、他の銀行も続いて口座維持手数料を導入するでしょう。
前回の記事では、口座維持手数料が導入される可能性が高いということについて解説しましたが、今回の記事では導入された場合の対策について解説します。

目次
三菱UFJ銀行が口座維持手数料を導入
今年の12月6日のニュースで、三菱UFJ銀行が口座維持手数料を来年秋以降に導入する計画であることが報じられました。
取引が2年間ない預金口座に、年間1,200円の手数料が課されます。
ただし、すでに口座を持っている場合は対象外になる予定なので、手数料を払うことになる方はあまりいないでしょう。
将来はほとんどの口座に口座維持手数料が課されるかもしれない
銀行は、日銀のマイナス金利政策などにより銀行の経営状態が悪くなっているため、口座維持手数料の導入を検討しています。
実は口座を維持するためには、印紙税、人件費などのコストがかかっています。
そこで、口座維持手数料を課せば経営状態の悪化をある程度改善できます。
今回の、対象者があまりいない口座維持手数料を導入したとしても、経営状態の改善にはほとんどつながらないでしょう。
経営状態を改善するためには、全ての口座に対象を広げていく必要があるので、将来はほとんどの口座から口座維持手数料が取られる可能性が高いです。
口座維持手数料への対策
口座維持手数料が導入されるのは仕方がないのかもしれません。
しかし、金利がほぼない日本の銀行にお金を預けていても、利息で口座維持手数料などを相殺することができないので何らかの対策を練る必要があります。
ネット銀行(インターネット専業銀行)の利用

大手銀行での口座とは別に、ネット銀行の口座を開設するのが1つの解決策です。
リスク分散などの観点から、ネット銀行と大手銀行の口座を保持するのがいいと思います。
ネット銀行は支店がない分、コストがかかりません。
そのような理由から預金金利は高めです。
お金の入出金はコンビニのATMで可能です。
また、ATM手数料は利用回数限定(月7~15回)で無料になっているケースがほとんどです。
楽天銀行
ネット銀行で一番のおすすめは楽天銀行です。
普通預金の金利が年0.1%(税引後は0.079%)です。
大手銀行の100倍です。
定期預金金利も高めで、1年だと0.11%、2年以上だと0.03%となっています。
仮に、口座維持手数料が大手銀行の口座に導入されても、これらの金利により十分相殺できるでしょう。
現時点では使っていない銀行口座を解約する必要はない
口座維持手数料が導入される場合は事前に告知されますので、今の時点で慌てて休眠口座を解約する必要はないでしょう。
もしかしたら、その使っていない口座には口座維持手数料が導入されないかもしれません。
今やっておくべきことは、知らない内に口座から手数料が取られていたというような事が起きないように、自分の持っている全ての口座を把握して管理しておくことではないでしょうか。(執筆者:小田 茂和)